本日は、衆議院での厚生労働委員会のネット中継の音声のみ
聞きながら作業をしていた。
午前中は、介護人材確保法の質疑応答だった。
法案提出者は、民主党なので、質問は与党議員が中心となる。
この法案の場合は、前提としては、与野党ともに介護職が低賃金という
認識で一致しているので、与党議員の突っ込みは弱い。
正面きっての質問はない。
仕方がないので、事務的な質問となる。
例えば、
・事業所数が20万程度あるので、法案が通過しても事務的な処理が
大変ではないか。
(年金や後期高齢者医療で猫の手も借りたいはずだということらしい)
・支援する事業所(50%程度の事業者と想定している)を決めることが困難ではないか。
法案提出者からは、
ならばなぜ与党が法案を提出しないのか。
問題意識は共有しているはずだから、なんとかできるはずではないかと。
今日のように野党が法案について答弁することが少しずつ増えてきた。
とてもよいことだと思う。
午後からの質疑では、訪問介護の「同居家族」のことが話された。
この点を突かれると大臣は弱い。
それは、枡添氏が親の介護の経験があるからだ。
大臣も、この介護のために離職する人が多いことを質問者とともに
憂いていた。
ドイツでの、家族への現物給付のことにも触れていた。
ここで大臣の持論は、高福祉は高負担。低福祉は低負担とならざるをえない。
国民の意識がかわることが必要だという。
この点を、阿部知子委員に、「あなたはすぐにそもそも論を話す」と
叱られていた。
そうですね。いつのことかわからぬ先のことを言われても困ります。
あと、阿部委員の発言で、「そうか」と思ったのは、
現在、1年間に亡くなる方は100万人で、病院で90万人程度亡くなっている。
それが団塊の世代が「当事者」(私のことば)になる時期(20年後か)には、
140万人が亡くなくなることになる。
病院も少なくなっていく。介護施設も増えない。在宅でもそう増えない。
むー。これは大変だぞ。
40万人が臨終難民か。
最後にこれが待っているのだろうね。団塊世代は。
写真は、伏見の松本酒造です。