岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

放射性廃棄物の行方...。

2011-03-31 02:35:42 | 東日本大震災
1万トンを超える汚染された水が発生した。
唖然とするほどの放射能廃棄物の量である。
敷地内で処理できる量ではない。

テレビを見ているとタンカーに積む案が出ていた。
まさに窮余の策だが、積み込むこと自体できるかどうか。
作業をするのは生身の人間である。

もちろん何万トンレベルのタンカーを接岸できるわけはなく、
小型のタンカーを使うのだろうが、放射能廃棄物を積んだタンカーが
数隻から数10隻、行き場もなく海洋にとどまることを考えると空恐ろしい。

以前から放射能廃棄物の処理については問題視されていたが、このような最悪のケースは
予想だにされていなかった。

汚染がこのようなかたちで広がることがありうるとは考えていなかったのだ。


今度の事故で現実味を帯びてきたことは多いが、心配されるのは「原発が標的」とされることだ。

原発がテロや他国からの攻撃目標となり、原子炉一つでも破壊された場合、その影響の大きさは計り知れない。
連続的な攻撃は必要ない。
広範囲におよぶ被害は継続的に続き、人や物資は停滞してしまう。

原発開発は、国民の生命や財産を守る意味でも、新規稼働は中止する。
現在の原発も廃炉にせざるを得ない。

エネルギー政策は、原発からの撤退という前提から始めるしかない。

そのことを通して、日本再生が成し遂げられること。
それが、日本がふたたび世界に意味ある国と認められる事に繋がるのではないだろうか。

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