旧山陽道の宿場町です。
本陣(矢掛本陣)が現存します。国指定有形文化財指定を受けています。
まず、やかげ町家交流館を訪問。
繁森館長に矢掛町についてお聞きしました。
その後、矢掛本陣を訪問しました。
1000坪はあるという矢掛本陣の説明をしていただきました。
矢掛の古地図です(左)。
宿泊した西国の大名の看板(?) すべて持参です。
幕末に篤姫が宿泊したという資料です。
この部屋に宿泊したそうです。女性では篤姫のみ!
犬養毅の書がありました。
家業は酒造です。
当時の大名行列がどのようなものだったか話をお聞きしました。
とても強行軍だったとのこと。1日10里(37km)ペース。
速歩です。
食材以外はすべて持参。自炊。要人以外は民泊。
行軍中は、藩主は馬に乗っていたとのこと。
いわゆる大名行列は、陣屋に入るときと出るときのみ。
藩主も駕籠に乗るのはこの時だけ。
藩主の体調管理は徹底していた。
毒見したものしか食していない。
藩主が死ぬようなことがあったら、お家断絶の厳しい措置がくだされる。
風呂に入れるのは藩主のみ。
家来は、シラミだらけで走っていったらしい。
これはまさに、軍事訓練です。強行軍とはこのことです。
話は現代になりますが、自衛隊も災害支援でさまざまなノウハウを蓄積しています。野外訓練でもあるのです。
自衛隊がすべての装備を持参し自活しているのは、参勤交代の行軍と同じなのです。
そのことを再認識しました。