岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

岡山県矢掛町訪問。

2018-12-05 21:12:20 | 岡山

矢掛町

旧山陽道の宿場町です。

本陣(矢掛本陣)が現存します。国指定有形文化財指定を受けています。

まず、やかげ町家交流館を訪問。

繁森館長に矢掛町についてお聞きしました。

その後、矢掛本陣を訪問しました。

1000坪はあるという矢掛本陣の説明をしていただきました。

矢掛の古地図です(左)。

宿泊した西国の大名の看板(?) すべて持参です。

幕末に篤姫が宿泊したという資料です。

この部屋に宿泊したそうです。女性では篤姫のみ!

 

犬養毅の書がありました。

家業は酒造です。

当時の大名行列がどのようなものだったか話をお聞きしました。

とても強行軍だったとのこと。1日10里(37km)ペース。

速歩です。

食材以外はすべて持参。自炊。要人以外は民泊。

行軍中は、藩主は馬に乗っていたとのこと。

いわゆる大名行列は、陣屋に入るときと出るときのみ。

藩主も駕籠に乗るのはこの時だけ。

藩主の体調管理は徹底していた。

毒見したものしか食していない。

藩主が死ぬようなことがあったら、お家断絶の厳しい措置がくだされる。

風呂に入れるのは藩主のみ。

家来は、シラミだらけで走っていったらしい。

これはまさに、軍事訓練です。強行軍とはこのことです。

話は現代になりますが、自衛隊も災害支援でさまざまなノウハウを蓄積しています。野外訓練でもあるのです。

自衛隊がすべての装備を持参し自活しているのは、参勤交代の行軍と同じなのです。

そのことを再認識しました。

 

 

 


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