岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

NHKの転戦

2007-08-17 20:35:07 | 日本の仲間
NHKの敵は朝日新聞と思っていると大間違い。
NHK vs Asahi は、子どものけんかみたいなもの。
当時から、お笑いだった。
例えばラグビーの試合の放送では審判の胸に朝日のロゴが入っていたが
それを映すまいと、審判を映すときはズームアウトしていた。
どだい無理な話ではないか。
これは子どものけんかと思ったものだ。

さて、この2社は ある時からけんかを止めた。
それを感じるシーンがあったが、もう過去のことである。

NHKは戦線をさとられないように引きなおしている。
その原因は、NHKの首を持っている政権との関係がある。
政権とは直接の担当である総務省との距離でもある。
総務省の圧力は、朝日と違って本物である。
お金と電波に圧力をかける。
どちらもNHKにとって死活問題である。

この首根っこを抑えている関係は、日米関係に例えれば
わかりやすい。
現在は、ほとんど従属状態だが、参院が民主政権になったとたんに
米国は情報提供するといいだした。

そう、今までの日米関係は、かっての自民政権とNHKのようなもの
だった。

現政権の無理難題のもとは、安倍氏と盟友の中川氏にいいように
やられたことだ。
NHKと朝日騒動とは
この二人にいちゃもんもつけられたNHKが、朝日に見つけられた話だ。
相手は二人組だったということ。

そのいちやもん二人組が、政権を獲っている。
その政権とどのように対戦していくか。
NHKは相当深く考えている。

そして、自民政権もいつまでもつかわからない。
なら、今までの自民と距離をおくことも意味があるのだ。

これは人によってはNHKがやっと中立に近くなったと
いうし、政権よりの人は、偏向してきたというだろう。

その意味でNHKを番組を見るのが面白い。
自らの立ち位置を深く検討したと考えてよい。
これはメディアとして当然のことであり、
今までは本当に考えていなかったと思う。

「メディアと政権」を転戦するNHKとは
面白いではないか。


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