1974年、TVドラマ『アルプスの少女ハイジ』が放映されました。
全52話です。
50年近く前ですが、印象深い作品でした。
繰り返し放映されたのだと思います。
演出:高畑勲 場面設定・画面構成:宮崎駿
キャラクターデザイン・作画監督:小田部羊一
脚本に佐々木守が参加しています!
特徴的なことは、アニメ業界初、メインスタッフがスイスとフランクフルトにロケーション・ハンティングをしたことです。
そして、高畑が考え、宮崎が実践した「レイアウトシステム」です。
私は正しくは理解していませんが、絵コンテを中心にしたシステマチックな進行表のようなものでしょうか。
週1回で全52話ですから、全体のイメージに統一感と作品の質を保つために、編み出されたものと思われます。
もちろん、作品に関わるすべてのスタッフが全体像と細部を把握するために役立つものだったのでしょう。
公式ホームページがあります。こちらです。
9月11日にNHK岡山で特集が放送されるようですね。
録画しなくては。
wikiは、こちらです。
この作品が世界に与えた影響は大変なものだったことがわかります。
当時の人々はスイス国やヨーロッパ・アルプスへ憧れていました。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』も大ヒットしました。
こちらはオーストリア・チロルですね。
ジャルパックなどの団体旅行も始まりました。
また、日本人クライマー・パーティがアイガー北壁をダイレクトに登頂したことが世界に報道されました。
当時、スイス・アルプスに憧れていた私もアイガー北壁を下から眺めたものでした。
原作は、ヨハンナ・ショビリという方ですが、原作とはかなり異なります。こちらを参照してください。
興味深い指摘が書かれています。
もちろん、高畑作品では世界で最も知られていると思います。
ただこの作品が日本で制作されたとは知らないかも。
その4に続きます。
お読みいただき有難うございました。