今日、2008年4月25日は、JR西福知山線脱線転覆事故から3年が
経過した日です。
遺族の方や、負傷を負われて今も厳しい日々を送っておられるか方々の
お気持ちを思うと言葉がありません。
3年前、なぜこのような理不尽なことが起こったのか。
私は2005年4月25日当日に文章を書き始めました。
五十数回になりました。
よろしければ、一読ください。
その場合は、カテゴリーの「JR西福知山線脱線転覆事故」をクリックしますと、
最新ページが表示されますので2005年4月25日まで、
ページを戻ってもらい、読み始めていただければと思います。
私は、新聞記事や関係資料を読み、現場にも訪れ、
私なりにこの事故の原因を考えました。
そして、私がそれなりに時間をかけて出した結論は、すでに柳田邦男さんが
書かれていることでした(もちろんレベルは違います)。
その柳田邦男さんが今朝のNHKに出て話されていました。
その番組の内容に少し触れたいと思います。
この事故が発生した時に、TASKというグループが活動をしていることが
報道されました。ご存知の方も多いと思います。
このグループは、JR西信楽線衝突事故の遺族が作った組織です。
遺族の方はJR西の不誠実な対応に怒り、これでは事故は繰り返されると考え、
事故調査の先進国である米国の調査機関を訪問し、
調査とはどのようなものかを聞き採りました。
米国の調査機関は、「被害者側に立った調査」をしているというのです。
日本にはそのような調査機関はありません。
JRは、鉄道については自分が一番知っている。自分たちで原因を
究明するという態度です。
これは航空機会社や航空会社も同様です。
そして加害者側はなにも語りません。
これでは原因究明ができるわけがありません。
警察が捜査中なのでなにも言えないという言い訳もします。
今でも、よく聞く言葉です。
つい最近も「防衛庁」がいっていました。
なぜ、そのような言い方をするか。
それは、保身のためです。
警察に言質をとられないためと勘ぐりたいほどです。
さて、TASKの活動は、国会を巻き込み、国土交通省所管の
航空鉄道調査委員会として実を結びます。
凄いことを成し遂げています。
(資料を確認しないまま書いていますので団体名は?がつきます)
TASKとJR西福知山線脱線転覆事故、JAL御巣鷹山事故、
中華航空事故の遺族は折を見て会合を持っています。
この席に柳田邦男さんも同席します。
今、この会合で大きな問題になっていることに、事故車両の保存があります。
会社側は、事故車両を廃棄したがります。
加害者の常です。
JAL御巣鷹山事故も、信楽事故もそうでした。
しかし、遺族はこれを阻止しました(阻止できました!)。
広島や長崎に原爆ドームや原爆資料館があることの意味を考えて
いただきたい。
交通事故の悲惨さは、折れ曲がり、つぶれた車両を見れば一目瞭然です。
被害者はその中にいたのです。
保存されたJAL機の金属疲労を起こした隔壁の残骸を凝視する整備員が
映像に流れましたが、彼は「自分たちの仕事が何なのか」を
一瞬のうちに悟ったようでした。
現物にはその力があります。
心を揺さぶる力があるのです。
人や組織は、保身に走る弱い心があります。
この事実を認めた上で、「ひとの命」を預かる組織は、勇気を
絞り出さなくてはなりません。
遺族の方々は、自らの人生をすべて「安全」に賭ける覚悟をされて
活動を続けています。
会社側にも、会社の未来を安全のために賭ける覚悟がなくてはなりません。
未だにJR西日本には、その覚悟が見えないのです。
人命軽視は、人が人として生きる権利、すなわち「人権」の無視なのです。
社会福祉を学ぶものとして、自らの問題であることを肝に銘じなくては
なりません。
経過した日です。
遺族の方や、負傷を負われて今も厳しい日々を送っておられるか方々の
お気持ちを思うと言葉がありません。
3年前、なぜこのような理不尽なことが起こったのか。
私は2005年4月25日当日に文章を書き始めました。
五十数回になりました。
よろしければ、一読ください。
その場合は、カテゴリーの「JR西福知山線脱線転覆事故」をクリックしますと、
最新ページが表示されますので2005年4月25日まで、
ページを戻ってもらい、読み始めていただければと思います。
私は、新聞記事や関係資料を読み、現場にも訪れ、
私なりにこの事故の原因を考えました。
そして、私がそれなりに時間をかけて出した結論は、すでに柳田邦男さんが
書かれていることでした(もちろんレベルは違います)。
その柳田邦男さんが今朝のNHKに出て話されていました。
その番組の内容に少し触れたいと思います。
この事故が発生した時に、TASKというグループが活動をしていることが
報道されました。ご存知の方も多いと思います。
このグループは、JR西信楽線衝突事故の遺族が作った組織です。
遺族の方はJR西の不誠実な対応に怒り、これでは事故は繰り返されると考え、
事故調査の先進国である米国の調査機関を訪問し、
調査とはどのようなものかを聞き採りました。
米国の調査機関は、「被害者側に立った調査」をしているというのです。
日本にはそのような調査機関はありません。
JRは、鉄道については自分が一番知っている。自分たちで原因を
究明するという態度です。
これは航空機会社や航空会社も同様です。
そして加害者側はなにも語りません。
これでは原因究明ができるわけがありません。
警察が捜査中なのでなにも言えないという言い訳もします。
今でも、よく聞く言葉です。
つい最近も「防衛庁」がいっていました。
なぜ、そのような言い方をするか。
それは、保身のためです。
警察に言質をとられないためと勘ぐりたいほどです。
さて、TASKの活動は、国会を巻き込み、国土交通省所管の
航空鉄道調査委員会として実を結びます。
凄いことを成し遂げています。
(資料を確認しないまま書いていますので団体名は?がつきます)
TASKとJR西福知山線脱線転覆事故、JAL御巣鷹山事故、
中華航空事故の遺族は折を見て会合を持っています。
この席に柳田邦男さんも同席します。
今、この会合で大きな問題になっていることに、事故車両の保存があります。
会社側は、事故車両を廃棄したがります。
加害者の常です。
JAL御巣鷹山事故も、信楽事故もそうでした。
しかし、遺族はこれを阻止しました(阻止できました!)。
広島や長崎に原爆ドームや原爆資料館があることの意味を考えて
いただきたい。
交通事故の悲惨さは、折れ曲がり、つぶれた車両を見れば一目瞭然です。
被害者はその中にいたのです。
保存されたJAL機の金属疲労を起こした隔壁の残骸を凝視する整備員が
映像に流れましたが、彼は「自分たちの仕事が何なのか」を
一瞬のうちに悟ったようでした。
現物にはその力があります。
心を揺さぶる力があるのです。
人や組織は、保身に走る弱い心があります。
この事実を認めた上で、「ひとの命」を預かる組織は、勇気を
絞り出さなくてはなりません。
遺族の方々は、自らの人生をすべて「安全」に賭ける覚悟をされて
活動を続けています。
会社側にも、会社の未来を安全のために賭ける覚悟がなくてはなりません。
未だにJR西日本には、その覚悟が見えないのです。
人命軽視は、人が人として生きる権利、すなわち「人権」の無視なのです。
社会福祉を学ぶものとして、自らの問題であることを肝に銘じなくては
なりません。