岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【連帯】新しき希望へのキーワード

2004-12-06 22:12:05 | 世界のなかま
「連帯」という言葉は日本ではあまり使われないけれど、
「連帯」に希望を託している。

これは毎日新聞の西川恵さんの記事(12月6日6面)に、
「連帯」して筆(キーボード)をとりました。

「社会学」は、あるべき秩序のかたちを求め、提起していく
学問であるといわれる。それは「社会学」の成立期に活躍した
人々の中に、西川さんが「連帯」の思想的淵源と引用している
サン・シモンの書からうかがえる。

彼は「ヨーロッパ社会の再組織」を書し、空想社会主義者と
呼ばれた。空想は、100年の歳月を超え、欧州によみがえった。
今まさに、欧州は連帯の時代を迎えている。
それは、日米同盟という「連帯」とは遠い考えを持つ国々には、
届きにくいけれど、希望はそこにしかないとさえ思っている。

では「連帯」が私達に遠いか、といえば、そんなことはない。
特に、社会保障では、各国の制度をお互いに検討しながら、
試行錯誤を繰り返してきた。日本の介護保険制度は、ドイツの
制度を研究した結果であり、日本の制度も他国に批判的に継承
されている。
社会保障の世界には、特許はないし、知的財産権もない。
おたがいの知的な開発を無料で利用できるのである。
特許や利権をきそう世界ではない。

そして、他国が成功してくれれば、自国の未来も開ける。
「弱者」は敗者ではない。「連帯」の担ぎ手の一人である。

「連帯」は人々の善意に基づく。

そんな甘い世の中ではないといわれる。

200万年といわれる人類の辿りついた精神は、
そんな甘い世の中さえも、創り出せなかったのか。

まずは、アジアの国々との「連帯」を創り出したい。
脅威や嫌悪という言葉からは、「連帯」は生まれない。

介護予防、痴呆予防という言葉に追従(?)して、
紛争予防、戦争予防を考えよう。
予防こそ、最善の策であることは明らかである。

「連帯」に連帯しよう。


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