岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

成人の日に思うこと。

2020-01-13 11:38:27 | 日本の仲間

成人の日です。
東日本大震災当時小学生だった人たちが成人式を迎える年になりました。
そして、阪神・淡路大震災からは25年です。
1月17日ですね。
25年といえば世代が交代する年数ですね。
子どもだった人は親の歳になります。
親はその親の歳になるわけですね。
震災の記憶を後の世代に伝えることが必要な時がやって来ているということです。
記憶が薄れているということはやがて次の大きな災害が近づいているということでもあります。

私たちは大きな鯰の上に住んでいるのですね。
鯰のご機嫌次第で明日をも知れぬのです。

明日に備えながらも今この時間を大切にしなくてはなりませんね。
よく過去は変えられないが未来はまだ換えられるといいます。
それを信じて日々を大切に過ごしたいと思います。

2〜3年前から良寛さんの書物を読み所縁の地を歩いています。
岡山県倉敷市玉島にある円通寺は、良寛さんが青春の日々を修行に明け暮れたお寺です。
世捨て人のような暮らしをしながら晩年に至るまで精神を高めていったお姿を追っていきたいと思っています。

そして、宮澤賢治さん

昨年、歌手の沢知恵さんが宮澤賢治の詩「雨ニモマケズ」に曲をつけた楽曲をCD発表、ライブで歌い始められました。

2回聞かせていただきました。

こころ震える思いでした。

もちろん、豪雨に見舞われた人々また支援する人々への応援歌です。

改めて歌詞を噛み締めました。

以下、転載させていただきます。


〔雨ニモマケズ〕
宮澤賢治

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ䕃ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩

底本:「【新】校本宮澤賢治全集 第十三巻(上)覚書・手帳 本文篇」筑摩書房
   1997(平成9)年7月30日初版第1刷発行
※本文については写真版を含む本書によった。また、改行等の全体の体裁については、「【新】校本宮澤賢治全集 第六巻」筑摩書房1996(平成8)年5月30日初版第1刷発行を参照した。
入力:田中敬三
校正:土屋隆
2006年7月26日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

転載を終わります。

お読みいただきありがとうございました



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