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NHKドキュメンタリーから
中国・雲南省の巡回裁判所のドキュメンタリーである。
雲南省といえば山岳地域であり、多様な少数民族によって
構成されている。
小さな村が山々の中に点在するといったイメージである。
4人の裁判員は村から村へと歩いて回る。
荷物は馬が運ぶ。馬の背に巡回裁判所の看板が乗ってる。
人がいる限り争いごとはある。
人々はやむにやまれぬ事情で裁判所に訴える。
巡回裁判所は訪れた村の広場で開かれる。
人民裁判所と書かれた横断幕を裁判官が設置する。
裁判の権威を示すために円盤に金色で裁判所の文字と建物が
レリーフされている。
裁判官は正規の服を着る。
裁判には目に見える権威が必要である。
しかし、裁判官に与えられる小さな椅子と机は粗末なものである。
被告や原告、その代理人も同じような小さな椅子に座る。
証人の席もある。
どの席にも、漢字で、立場が書かれた札が付いており、
見ている人はすぐに理解できる。
映像を観ている私たちもわかりやすい。
地面は赤茶けた整地もしていないような広っぱだ。
青空裁判所のまわりには、見物の人々や子供たちがを傍聴(遠巻き)している。
裁判のシーンは基本的に日本の法廷と同じだ。
些細な傷害事件が多いが、手当てのため受診し、その医療費の支払いが
争いになる。健康保険制度がどのようになっているかわからないが、
医療費が思いのほか高い。
それを原告も被告も払えないということだ。
しかし、どこかで妥協しなければならない。訴訟ということになれば、
この上、訴訟費がかかる。
裁判官もそのことをわきまえており、和解へと話を進める。
夜に関係者宅を訪問することもある。
巡回裁判は一箇所に長く滞在することはできない。
6割は和解するという。
狭い村の中で裁判(審判が下る)をすることは勝敗が着いてしまうこと
であり、今度も長く一緒に生活しなくてはならない村人には気まずいことに
ちがいない。
旅の途中、一行は巡回裁判所の裁判長の出身村を訪れる。
若く理知的な裁判長は、この小さな村で生まれ、5歳で父を失くし
母親や親戚、村人に助けれらて、村を出、大学に進学し
裁判官になったことがわかる。
出迎えた母親に彼は、「ごめんなさい」とわびる。
彼の進学のために、家族は犠牲的な努力をしていた。
妹は学業を途中であきらめ、出稼ぎに出ているという。
村人の家計では、一人でも大学に行かせるということがどれほど
負担になるか。
本人もそのことを痛いほど理解して、そして悲壮な思いで村を後に
したのだろう。
涙ながらわびる彼と母親が抱き合う。
深く心に残る映像だった。
このような彼から心を込めた和解や審判がもたされるのは当然だろう。
この映像には、最後に炭鉱の落盤事故で半身不随になった若者の話がある。
この話も深く考えさせる。
記録しておきたいと思う。
中国・雲南省の巡回裁判所のドキュメンタリーである。
雲南省といえば山岳地域であり、多様な少数民族によって
構成されている。
小さな村が山々の中に点在するといったイメージである。
4人の裁判員は村から村へと歩いて回る。
荷物は馬が運ぶ。馬の背に巡回裁判所の看板が乗ってる。
人がいる限り争いごとはある。
人々はやむにやまれぬ事情で裁判所に訴える。
巡回裁判所は訪れた村の広場で開かれる。
人民裁判所と書かれた横断幕を裁判官が設置する。
裁判の権威を示すために円盤に金色で裁判所の文字と建物が
レリーフされている。
裁判官は正規の服を着る。
裁判には目に見える権威が必要である。
しかし、裁判官に与えられる小さな椅子と机は粗末なものである。
被告や原告、その代理人も同じような小さな椅子に座る。
証人の席もある。
どの席にも、漢字で、立場が書かれた札が付いており、
見ている人はすぐに理解できる。
映像を観ている私たちもわかりやすい。
地面は赤茶けた整地もしていないような広っぱだ。
青空裁判所のまわりには、見物の人々や子供たちがを傍聴(遠巻き)している。
裁判のシーンは基本的に日本の法廷と同じだ。
些細な傷害事件が多いが、手当てのため受診し、その医療費の支払いが
争いになる。健康保険制度がどのようになっているかわからないが、
医療費が思いのほか高い。
それを原告も被告も払えないということだ。
しかし、どこかで妥協しなければならない。訴訟ということになれば、
この上、訴訟費がかかる。
裁判官もそのことをわきまえており、和解へと話を進める。
夜に関係者宅を訪問することもある。
巡回裁判は一箇所に長く滞在することはできない。
6割は和解するという。
狭い村の中で裁判(審判が下る)をすることは勝敗が着いてしまうこと
であり、今度も長く一緒に生活しなくてはならない村人には気まずいことに
ちがいない。
旅の途中、一行は巡回裁判所の裁判長の出身村を訪れる。
若く理知的な裁判長は、この小さな村で生まれ、5歳で父を失くし
母親や親戚、村人に助けれらて、村を出、大学に進学し
裁判官になったことがわかる。
出迎えた母親に彼は、「ごめんなさい」とわびる。
彼の進学のために、家族は犠牲的な努力をしていた。
妹は学業を途中であきらめ、出稼ぎに出ているという。
村人の家計では、一人でも大学に行かせるということがどれほど
負担になるか。
本人もそのことを痛いほど理解して、そして悲壮な思いで村を後に
したのだろう。
涙ながらわびる彼と母親が抱き合う。
深く心に残る映像だった。
このような彼から心を込めた和解や審判がもたされるのは当然だろう。
この映像には、最後に炭鉱の落盤事故で半身不随になった若者の話がある。
この話も深く考えさせる。
記録しておきたいと思う。