1月3日の朝日新聞インタビュー記事です。
ジャレド・ダイアモンドさんは「銃・病原菌・鉄」の著者です。
読みましたが今ははっきりとは覚えておりません。
「文明や社会が持続できるかどうかを左右するのは、いまも昔も環境や人口の問題である」
だが、原子力発電には肯定的な意見だ。
原子力発電は環境汚染としては重大な要素ではないと。
この話はひとまず置いて、環境や人口の問題を12に分類しているので引用してみましょう。
1.自然破壊
2.漁業資源の枯渇
3.種の多様性の喪失
4.土壌浸食
5.化石燃料の枯渇
6.水不足
7.光合成で得られるエネルギーの限界
8.化学物資汚染
9.外来種の被害
10.地球温暖化
11.人口増
12.一人当たりエネルギーの増加
この12の項目のうち一つでも対策を誤ると50年以内に現代の文明全体が崩壊の危機に陥ると警告をされている。
一言でいってしまうと(とても無謀なことですが)、「70億人もの人々が先進国並みの生活を送ることに地球は堪えられない」という現状分析。
すなわち、上記12項目をなんとかしようと考えると、先進国の人々は現在の生活のレベルを落とす必要があるし、その他の国は先進国の生活をあきらめてもらわなくてはならない。
そうでしょう。
日本人の多くはもう今の消費生活が持続できるとは思っていないのではないだろうかと、私は思っている。
そう、坂の上の雲を追う時代は遙か過去のことで、今はいかに「坂の下の里」の生活にソフトランディングをするかでしょう。
ジャレド・ダイアモンドさんは「現実的であれ」という。
原発継続に関しても、たぶん原発では50年後に文明崩壊には繋がらないから、まずは温暖化対策が急がれるということ。
50年後だって危険水域なのに、遠い将来を心配してもしかたがないと。
しかし私にはどう考えても原発が化石燃料の代わりになるとは思えない。
原発を増設すること自体が非現実的に思える。
皆さん、いかがでしょうか。
地球温暖化の原因が博士の挙げる二酸化炭素の排出ばかりとも思えません(地球そのもののサイクルもあると考えます)
しかし、博士の提唱する問題点は正しい。
蛇足ながら、でも、50歳で子供をつくったんだ・・・と妙なところで突っ込んでしまいましたが。
コメントありがとうございます。
12も問題点があっては人類には対応できないように思います。
優先順位もあるのではないでしょうか。
これでは終末論になってしまうようにも。