「自分たちで動き、決める時が来た」には、「何十万人もの」がついているのです。
朝日新聞1月4日”新しい民主主義へ”インタビュー2012より。
アントニオ・ネグリさんは「帝国」「マルチチュ‐ド」を書いたイタリアの政治哲学者ですが、
どちらの本も読んでおりません。
欧州の危機について。
「この危機から脱したとしても、その時にはすべてが、あらゆるレベルで縮小してしまっている」
懸念すること。
「民主的な権利、とりわけ労働者の権利が縮小される。ストライキ権の制限、福祉厚生に削減、労働時間の増加、男女の格差拡大、非正規雇用の増加、50年いや100年は逆行するかもしれない」
この危機の根源。
「ひとつは国家がグローバルな市場の動きに追いついていけないこと。もっと根源的な問題、企業と労働者の関係やお金の流れが変わってしまったこと」
新しい流れ
「民主主義の領域においてのみありる。様々な領域のコントロール(管理、統制)に多数の人々が直接参加する『新しい民主主義』」
例えば「ブラジルの『土地なし農民運動』は貧しい農民たちが遊休地を占拠し買い上げを国に求めた。土地所有の変革を進める大規模な運動です。政府はこれを受け入れ、彼らと開かれた関係をつくり、地域の潜在的な力を引きだした」
※宇宙は膨張し続けているが、地球いや世界は縮んでいくしかないようです。
問題はいかに小さくなるか。その議論と決定のあり方がいままでの方法論では無理だということはわかります。
しかし救世主などどこにもいないことだけは肝に銘じなければならない。
大阪の選挙の日に大阪府民と酒を飲んでいたが、一人は外郭団体への仕打ちに怒り、もう一人は、やってくれるのは彼しかいないといった。
新年早々、組合と対峙していたがシンガポール陥落時の日本軍の態度を見るようだった。
大阪の人の気持ちは分からないではないが、その道は徒労に終わると思う。
○写真は吉備中山から市街、児島湾、小豆島を望む。