【直接原因】過密ダイヤではない。過速度ダイヤだ。

予想していた通りの展開となった。
今日の毎日新聞のよると、「余裕時分」はゼロに設定されていた。
「余裕時分」とは、運行が遅れて際に他路線に影響しないために
運転時間に上乗せする時間だが、それがゼロに設定されていた
という。
回復運転が困難なダイヤだった。
困難にする最大の要因は、すでに最速で走っているからだ。

過密ダイヤは大都市圏によく見られることで、それ自体が危険な
わけではない。過速度ダイヤに過密ダイヤが複合されるから
危険なダイヤになるのだ。

事故を起こした車両のダイヤは、最速中の最速で宝塚～尼崎間
１６分２５秒という。
今まで検証してきたデータである１７分より３５秒短い。

たった３５秒と思われるな。同僚運転士の証言を聞いてほしい。
「今のダイヤは過密なので目いっぱい飛ばさないと間に合わない。
元々ぎりぎりの設定になっているので、いったん遅れが生じると、
少々頑張っても５秒とか１０秒しか詰まらない」。
すなわち、３５秒という時間も運転士にとって、
大変なプレッシャーになっていたわけだ。
１７分という時刻表通りだったら防げたかもしれないのだ。

こんなダイヤを編成した責任が一担当者の責任などど
絶対言わせない。