原子力問題って、なかなか難しいですね。
そこで、松久保肇さんの講演会に出かけました。
2018年1月23日、岡山市陰涼寺です。
レジメのもくじは、
1.衰退する原子力 世界と日本の原子力の状況
2.日本の原発の状況 福島第一原発の事故収束作業と、再稼働の状況
3.2018年の課題ー日米原子力協定とプルトニウム
2018年7月に満期を迎える日米原子力協定とプルトニウム利用政策
↓一番上が原子力ー既にピークを過ぎている。現在なんと4.5%に過ぎない(黄色)
↓世界の原子炉と運転容量
ピーク時は438基、2017年403基と減少している。
世界の原子炉の年齢:稼働から30年以上の原発が234基。いずれ廃炉またはリプレースを迫られる。
↓投資額は再生可能エネルギー(一番上のライン)、原子力(下の緑のライン)。
原子力は成熟⇒衰退に向かわざるを得ない。
↓原発新設コストはアメリカでは急上昇しているが、日本は横ばい。コストをかけないのでは危険性が増すしかない。
↓韓国の古里3号機基で使用済み燃料プール火災が起きた場合の放射能の影響が日本に及ぶ。
西日本が汚染される。中国も沿岸部に原発があり同じような危険性が指摘されている。
国内が行き詰っている日本(政府・企業)は、兆単位の債務保証をつけて売り込もうとしている。
もちろん、国のバックアップなしでできる話ではない。他国が投資しない事業に邁進する日本。
日本のプルトニウム保有余剰が国際的なリスクになっている。国内にある10.8トンは核弾頭1350発に相当。
日米原子力協定の自動延長が決まっている。プルトニウムをどうする。
以上です。