岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

講演『原発問題最前線ー脱原発 現状とこれから』松久保肇さん(原子力資料情報室)

2018-01-23 21:36:52 | 原子力発電

原子力問題って、なかなか難しいですね。

そこで、松久保肇さんの講演会に出かけました。

2018年1月23日、岡山市陰涼寺です。

レジメのもくじは、

1.衰退する原子力 世界と日本の原子力の状況

2.日本の原発の状況 福島第一原発の事故収束作業と、再稼働の状況

3.2018年の課題ー日米原子力協定とプルトニウム

  2018年7月に満期を迎える日米原子力協定とプルトニウム利用政策

↓一番上が原子力ー既にピークを過ぎている。現在なんと4.5%に過ぎない(黄色)

↓世界の原子炉と運転容量

ピーク時は438基、2017年403基と減少している。

世界の原子炉の年齢:稼働から30年以上の原発が234基。いずれ廃炉またはリプレースを迫られる。

↓投資額は再生可能エネルギー(一番上のライン)、原子力(下の緑のライン)。

原子力は成熟⇒衰退に向かわざるを得ない。

↓原発新設コストはアメリカでは急上昇しているが、日本は横ばい。コストをかけないのでは危険性が増すしかない。

↓韓国の古里3号機基で使用済み燃料プール火災が起きた場合の放射能の影響が日本に及ぶ。

西日本が汚染される。中国も沿岸部に原発があり同じような危険性が指摘されている。

国内が行き詰っている日本(政府・企業)は、兆単位の債務保証をつけて売り込もうとしている。

もちろん、国のバックアップなしでできる話ではない。他国が投資しない事業に邁進する日本。

日本のプルトニウム保有余剰が国際的なリスクになっている。国内にある10.8トンは核弾頭1350発に相当。

日米原子力協定の自動延長が決まっている。プルトニウムをどうする。

以上です。


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