北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

国営ひたち海浜公園を訪ねる

2009-10-02 23:44:32 | Weblog


 今日は休暇を取って茨城県のひたち海浜公園へ行ってきました。

 こちら→http://www.ktr.mlit.go.jp/kaihin/

 ここはもう20年くらい前に務めていた公園で、私はちょうど最初の開園をするときに携わったのでした。

 当時は駐車場の収容台数が多い割には(当然ながら)世間に知られていなくて、マスコミからは「駐車場はがらがら」などと書き立てられたものです。

 内心(チクショー)と思いながらも、この駐車場が満杯になる日なんて来るのかな、と不安でもありました。

 しかし私の跡を継いでくれた歴代の職員が頑張ってくれて、100万球の水仙や、チューリップなど花の話題で次第にテレビにもよく映るようになりました。

 最近ではネモフィラという青い花が、園内に人工的に作った山の斜面一面を飾り、空の青さと一体となった斜面の青が話題を呼びました。

 また今頃はほうきを作る草の一種の「コキア」という丸くなる形状の植物が斜面を埋め尽くし、これからの時期に紅葉する美しさと相まってこれまた大人気。四季折々に花を絶やさない工夫がようやく実っています。

 さらにもともと物流港湾に向けた北関東自動車道から近いということもあって、それが今年からはETC搭載車への千円効果もあり、ますます入園者が伸びて嬉しい悲鳴を上げているのだそうで、駐車場は公園の外に臨時駐車場を確保するほどになったのだとか。やってくれました!



    ※    ※    ※    ※

 この土地は、かつては水戸射爆場跡地と呼ばれて、戦後長い間米軍に接収されて爆撃訓練などを繰り広げていた広大な原野でした。

 それが北関東の物流港湾を作り、そこへ北関東自動車道を計画し、新たなレクリエーションと観光の受け皿を作るという大きな構想の下で各種の公共事業が進められてきたのでした。

 夏に開催されるロックフェスティバルも今年は十年目。恒例のイベントもますます人気を呼んでいます。

 この地で公園に関連して直接雇用、間接雇用でどれだけの人が仕事を得ているのでしょう。経済は人々の「○○したい」という思いを受け止めて、納得と満足の行く消費から生み出されます。

 何もなかった荒野が公共事業によってこの地にお金を落としてくれる施設ができ、かつそれを運営していると言うことは、北茨城にとって大きな貢献になったと思います。

 二十年ものスパンで考えて少しずつ公園の計画が実現していることにも意味があります。レクリエーション施設には、短期間で出来上がってしまうと飽きられてしまうという宿命があります。

 少しずつ時代のニーズを受け止めながら作って行くというやり方もまた大切なわけで、人の心にその意義が染みて行くのにも時間がかかるのです。

 北茨城を訪ねる時はどうぞお立ち寄りください。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする