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昨日は雨でしたが、新東京タワーである東京スカイツリーの現場を見てきました。
場所は浅草の北東方向、隅田川を渡ったところにある東武鉄道本社のある押上・業平橋(おしあげ・なりひらばし)駅です。
東京スカイツリーは東京タワーに替わる地デジのアンテナ基地になるべきタワーですが、その最上部までの高さは610mと完成時には世界で一番高い建物になる予定です。
低い方の第1展望台と高い方の第2展望台がありますが、第1展望台が地上350メートル、第2展望台は地上450メートルの高さになります。完成すれば東京はもちろん、日本の新しい名所として多くの観光客が訪れることでしょう。
ここは、いくつかの候補地の中から適地に選定されたもので、タワー本体は昨年の平成20年7月に着工され建設が進められています。
現在の高さは約170メートルほどだと言いますが、十分に威圧感があります。そしてこれでもまだ第1展望台の半分、全体の4分の1程度でしかありません。完成するとすごいでしょうねえ。
このタワーは底面が正三角形で、上へ行くと断面が正円になりますので、立体としては複雑な形状をしています。
このタワーのデザインには大いに日本らしさが取り入れられています。タワーの縁の部分はその複雑な形の変化ゆえ、内側に入る曲線を描きますが、これが日本刀に見られる「反り」をイメージしています。
また縁と縁の間のトラス状構造は外側に膨らんだ立体を描きますが、これは自社建築の柱に見られる「むくり」と呼ばれるふくらみをイメージしています。
日本建築の超近代技術と日本の伝統文化が融合しているのが東京スカイツリーというわけなのです。
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このスカイツリー、完成は2012年の春のこと。
今は一日一日その高さが増していますから、明日の景色は今日の景色とは違う今日限りの景色だと言えます。
浅草観光をする機会があったら、ちょっと徒歩で一駅歩くつもりで押上方面を散歩してみてください。現代日本の躍動が目に飛び込んできますよ。
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