北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

超満天の星空 ~ メガスターⅡ

2009-10-12 23:37:07 | Weblog
 先日向ヶ丘遊園駅を降りて駅舎について記事を書きました。

 向ヶ丘遊園で思い出したのは、この駅から川崎市青少年科学館が近かったこと。確かここにはものすごいプラネタリウムがあるのではなかったっけ?早速調べていって見ることにしました。





 調べてみると、やっぱりありました、「メガスターⅡ」。普通のプラネタリウムは星を表すのに光の点をあてますが、星の明るさは1等星から6等星に合わせて点の大きさを変えるようにしてドーム状の天井に写すことで、星座などの星の姿が見えるようにしています。

 「満点の星空」と言っても、人間の目に見える星は6等星までなので、数えても全天で2千個くらいの星があれば見える星は全部表現出来るのです。

 ところがこのメガスターは、ドーム状に写す星の明るさ(暗さ)がなんと12.5等級までの星で、星の数で言えば410万個の星が映し出されているのだとか。もう目には見えないくらいの星まで映し出されています。

 そのためとても肉眼では見えないので、なんと来場者に本格的な双眼鏡を貸し出してくれて、それで暗い星まで見られるようなサービスがあるのです。





 このメガスターは、川崎市在住の大平さんという方がなんと趣味として独力で開発・製作したものだというからこれもまた驚きです。写真の大きな機械は昔ながらのプラネタリウムで、その左側にちょこんと頭だけ出しているのがメガスター。

 こんな小さい機械ですさまじい数の目に見えない星を写すことが出来るんです。





    ※    ※    ※    ※

 この目に見えない星まで写すというメガスターの最大の特徴は、天の川を完全に一個一個の星の集まりで再現していること。それまでのプラネタリウムでは、なんとなく薄ぼんやりとした雲のような光を当てることで天の川を表していたのが、ドームに映し出された天の川を双眼鏡で見ると一個一個の星に見えるのです!

 天の川でも驚きですが、さらには望遠鏡でなければ見えない星の集まりである星団までも一個一個の星の集まりとして表現されています。

 幼い時に天文小僧だった私は、(確かこのあたりに星団があったはずだが…)と星座の中を眺めてみると、ちゃんと星の集まりとして表現されていて二度びっくりなのです。


 さて作者の大平さんは、今では会社を辞めてメガスターを使った独立した講演活動を続けられているそうですが、実に素晴らしい機械を作ってくれたものです。
 
 川崎市青少年科学館。一見、外側はなんて事のない昔風なプラネタリウムですが、中はほんっとうにすごい!

 まるで「遊び人の金さん」が、北町奉行遠山左衛門尉様だったくらいの落差です。



「メガスターⅡ」 : http://www.nature-kawasaki.jp/megastar2/
コメント
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