先日、道内で釣りをご一緒した静岡県御前崎市のNさんから、自慢のお茶「つゆひかり」が送られてきました。
静岡のお茶と言えば、ほとんどが「やぶ北」という品種の深蒸し茶が多い中で、「つゆひかり」という品種で勝負をしているのが御前崎市なのです。
御前崎の一行は、札幌で緑茶を売るべく様々な販促活動を展開していますが、そんなことを紹介する記事が去る6月28日の道新に掲載されていました。
記事には、御前崎でのお茶の風景などが紹介され、さらには北海道がいかに緑茶消費量が少ないか、ということも紹介されていました。
消費量が少ないことは、大いに伸びしろがあると見込んでの札幌展開ですが、札幌はスイーツで知られているものの、それに合う飲み物にほとんど関心が向いていません。
スイーツに合うのがコーヒー、紅茶だけでは寂しいと思いますが、同時に緑茶の側も、緑茶とともにある新しいライフスタイルの提案が少なすぎると私は思います。
その一つに「ブレンド」という楽しみ方があります。
コーヒーには、引いた豆をブレンドしてオリジナルな美味しさを提供するという楽しみがありますが、緑茶ではあまり聞きませんね。
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一般にお茶の品質審査には、科学的審査法、と官能審査法があります。
科学的審査法は成分の数値分析が中心で、客観的ですがあまり人の心には響きません。
それに対して官能審査法は人の五感を基本とした審査、鑑定法で、新茶の取引などではこちらがよく使われています。
この審査法では茶の品質を左右する項目として、茶葉の外観として形状、色を見て、また茶葉の内質としては、水色と香気、滋味、旨み、甘み、渋み、苦みが評価されます。
茶葉にも産地や品種、蒸し方などによってこれらは変化するので、茶葉を組み合わせることで好みのお茶を出すこともできそうです。
ところが今は、例えば茶葉の一袋自体が500gパックと多いのが現状です。
たとえばお茶を30g~50gの缶入りにして種類を多くし同時に一缶の価格を下げ、茶葉の組み合わせをやりやすくするというのはどうでしょう。
好みの水色に、好みの旨味と香気、甘み、渋みをもった毎オリジナルのお茶なんて面白そうなんですけどね。
まあまずは冷たく冷やした「つゆひかり」で涼を取ることにします。
Nさん、ありがとうございました。