今日から稚内~留萌の出張。初日の今日は稚内でのお仕事です。
市内視察の一部に、今般完成したJR(新)稚内駅と、そこに併設された道の駅を見てきました。
新しい稚内駅は、駅舎を元々あったところから南へ少しずらして建て直していますが、線路がどんづまりなのは、最果ての駅の特徴です。
元々北の最果ての駅の稚内駅でしたが、元々のどん詰まりの線路止めはモニュメント化されて、駅前広場の真ん中に残されています。
さらに昔はそこからフェリー乗り場へと続いていた線路のイメージも敷石で残しています。
以前の駅には見慣れた懐かしさがありましたが、今度の稚内駅は全体にガラス張りで現代的なデザインとなりました。
道の駅自体は駅の一角の情報コーナーとトイレだけですが、駅に併設している再開発ビルの中にはお土産屋さんを始め様々なショップが入っています。
建設の順番としては、先に再開発ビルが建ち、このなかに三館のシネコンを作るなど、町中の賑わい演出としてやりたかったことを、この再開発ビルの中で実現しています。
今は夏のハイシーズンということで、登山荷物や旅行荷物を抱えた高齢者が随分と多く訪れていました。
もっとも、現在JR函館線で発生した車両エンジン火災の余波を受けて、同型車両が運転中止に追い込まれていて、札幌~稚内間も三本しかない特急のうち一本が運休を余儀なくされています。
短い稚内のハイシーズン期間ですから、一日でも早いダイヤ復活を望みたいところです。
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それにしても、このエンジントラブルを起こしたJRの事故車両は作られてから25年が経過した年代もの。
エンジンに穴が開くというのはよほどの事故で、老朽化との因果関係がやはり伺えます。
もう少し早くエンジンを取り換えていれば、このような乗客に迷惑をかけることもなかったことを考えると、適切なタイミングでの事前予防的メンテナンスの必要性を強く感じます。
我々も、除雪機などの故障記録を数多く集める中で、この段階でこういうメンテナンスをしておかないと、重大な故障につながるという関係性を推し量ろうとしています。
エンジンのように高速で回転するパーツは、その状態で故障すると回転する部品が他の部品も痛めてしまい、故障の範囲が大きく拡大しがち。
止まっていればベアリングの交換だけで済むのが、回転しているために他の歯車も壊してしまうというような事故が多いのです。
望むらくは、一日も早い原因究明と再発防止策の実施によるダイヤの正常化です。
熱い本州で苦しんでいる皆さん、今日も稚内は涼しくて快適でしたよ。JRだけではなく、飛行機や都市間高速バスなども利用して、大いに稚内、そして利尻礼文などの離島観光をお楽しみください。