北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

困っている外国人観光客へのヘルプ

2015-02-25 23:15:29 | Weblog

 

 訪日外国人観光客が対前年比でとても増えているそうです。

 なかでも中国からの観光客はより低い収入の人たちにもビザの要件が緩和されたことなどで爆発的に増加しています。

 海外からの観光客が日本に来て一番驚くのは、日本人が親切であるということのよう。

 我々にはまあ当たり前くらいの親切が、彼らにとっては非常なる驚きだというのは、それだけ自国の中は厳しい雰囲気だということの裏返しの様な気がします。

 中国情報サイトには、「日本に旅行してきて、こんなに良いことに巡り合った」という手合いの記事があふれていてちょっと面映ゆいのですが、中にはこんな新説に巡り合ったという記事がありました。

 対応した二人組の女性の機転がきいています。


【「フォーカスアジア」より】 
 「母国語が聞こえて、思わず涙が・・言葉が通じない訪日中国人、『日本人の助け方』に感動  


 旅慣れない外国で困難に遭遇した時、現地の人から親切を受けると、冷めかけていた旅行の楽しみが一転して幸せな気持ちに変わる。言葉がうまく通じなくとも、助けようとする気持ちや感謝の気持ちはお互いに感じ取っているのではないだろうか。

 中国のあるブロガーが最近、日本を旅行した際の感想をつづったエントリーを公開した。地下鉄で困っていた時に助けてくれた日本人のことにも触れている。内容はこんな感じだった。

 わずか1日や2日では日本人と触れ合う機会もないが、助けてもらった経験から、日本にも親切な人がいるんだなぁ、と感じた。

 地下鉄に乗ろうとした時。私は期限切れの切符を持っていたために改札を通れず、焦っていた。人に尋ねようとしたけど、私が自信を持って話せる言葉と言えば、「エクスキューズ・ミー」ぐらい。英語が話せそうだったので、2人組の女の子に助けを求めた。しかし彼女たちも英語は上手ではなくて、私たちの会話はうまく通じなかった。彼女たちは私の言いたいことを必死に理解しようとしてくれたが、私の方があきらめて、私たちは別れた。

 すると彼女たちが追いかけてきてくれて、私に電話を渡す。友達の中国人に電話をして、通訳をお願いしたのだ。電話から母国語が聞こえて、思わず涙が流れた。その友達の中国人は私に行きたい場所を聞き、彼女たちに伝えてくれた。彼女たちは私のために切符を買い、乗り場の方へと案内してくれた。

 私はこれを書いている今でも、彼女たちに「本当に、ありがとう!」と伝えたい気持ちでいっぱいだ。あの時、私は慌てていて、お礼を言い忘れてしまったのだ。

(編集翻訳 恩田有紀)

 --------【引用ここまで】-------

 
 機転の利いた女の子たちでしたが、それにしても中国語の話せる友達がいたというのが良かったですね。

 自分で語学を勉強するのも手ですが、あまりに時間と労力がかかりすぎます。それよりは、日本語の得意な外国人の友達を作る方がたやすいので、まずはそこに努力したいところ。

 しかしそれにしても、困っている人を放っておけずに追いかけて助けようとした心根が立派です。

 こういう行為の一つ一つが日本社会、日本と言う国、日本国民に対する評価を高らしめてゆくのでしょう。

 多くの観光客が日本各地を訪れています。困った素振りをしていたら、勇気を奮って声をかけてあげてはいかがでしょうか。

 困ったら交番へ連れて行くだけでもいいんです。自分でもできる外交です。 

 

コメント
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