上の奥歯の詰め物が取れたのをきっかけに、治療やメンテナンスを続けていた歯科治療が今日で終わりました。
治療らしい治療は詰め物を取り替えたくらいで、あとの2回で口腔内のチェックと歯石の除去をしてくれました。
いつも担当してくれるのが割とチャキチャキした可愛らしい歯科衛生士さんで、話しかけるとノリが良いのです。
といっても話題は歯のメンテナンスに関することばかりで、今日は「一番良い歯のメンテナンス方法はなにか」という話題。
私は一日二回歯を磨き、電動歯ブラシを使い、毎日の歯間ブラシと一週間に一度程度の糸ようじを使います。
歯磨き粉は研磨成分のないモノと殺菌とフッ素の入ったジェルを使って丁寧に手入れをしています。しかしこれだけ一生懸命にメンテナンスをしても、歯石はつくものでこれはもう日常のメンテナンスでは取れないものだ、とあきらめた方が良いようです。
「…で、一番良い歯の手入れ方法は何なんでしょうか?」と訊いてみると、「私はデンタルフロスだと思います」
デンタルフロスと言うのは細い糸で、これで歯と歯の間のくっついている部分や歯の根元についている思考を除去することができる歯の手入れ道具です。
「僕も糸ようじを使っていますよ」
「あれは糸が広がりませんよね。歯科専用の良い製品は、糸が撚ってあってスライドしているうちにほどけて薄くなるんです。そうすると狭い歯と歯の間の隙間にも入りやすいですし、根元を包むように掃除ができるんですよ」
「電動歯ブラシと歯間ブラシも使っているんですが…」
「歯間ブラシはお薦めですが、歯と歯の間に届きませんからね。でも毎日そうやって丁寧にやって、たまにフロスをかけ、半年に一度くらいは歯医者さんでプロにメンテナンスをしてもらう、というような取り組みが良いと思います」
「先のとがった道具を買って自分で歯石を取るのはダメ?」
「それは絶対にやめた方が良いです。傷をつけますよ。最近は予防扱いで保険がきかないんですが、一回で全部きれいになるというメンテナンスもやっていますから、ご興味があったら受付で訊いてみてください」
私のように歯が弱い体質だったり、インプラントを入れているような人は特に、定期的な歯科検診を受けて、そのたびにしっかりとメンテナンスするのが良いようです。
「8020運動ってあるでしょう?80歳で20本の歯を保とう、ってやつ」
「はいありますね」
「僕は今何本自分の歯があるの?」と訊くと彼女はカルテを眺めながら、「今26本ですね。もう一本も無くさないつもりでがんばりましょう」とエールを送ってくれました。
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公共施設も、壊れてから使えない時間を過ごしながら修理するよりは、定期的にメンテナンスする方が全体の経費もかからないし、大きな事故が防げるということが経験的にわかっています。
体の健康、特に歯も同じですね。定期的なメンテナンスで健康を持続させましょう。