年に二回計画している都市計画学会北海道支部のセミナーですが、昨年はコロナの影響で二回目がコロナウィルスのために中止になってしまいました。
そして今年の前半はコロナウィルスのために世間のありようが激変。
ではこのような変化をまちづくりにどのように取り入れて考えれば良いでしょうか。
コロナウィルスがもたらした最大の価値観の変化は、「密になるな」ということでしょう。
そこでどうしたって密になることを求められる大都市では、地方への移動・移住によって密を回避することがもとめられつつあります。
しかしでは都会から移動してくる人の受け皿として地方の都市が選ばれるためには何が必要なのでしょうか。
そこで今回は、「ウィズコロナで地方都市に期待される取り組みのひとつがテレワーク(リモートワーク)です。
ワーケーションという形や企業の一部機能を移転させる多地域居住での活用が想定されています。
一方、人口減少に悩む地方都市を活性化させると期待されるのが関係人口の存在です」
こうした動きを実現化させていくため、令和2年度の第1回の都市地域セミナーでは、札幌市内にこの夏オープンしたコワーキングスペースを会場に、運営者・利用者の視点から、多様な働き方を支えるコワーキングやシェアオフィスの実態、可能性をお聞きし、リモートワーク時代の地方都市を考える機会としました。
会場は、「SAPPORO Incubation Hub DRIVE」で、ここは、札幌市の中心部「大通駅」徒歩3分に位置し、コワーキングスペース、シェアオフィス、イベントスペースを備えた北海道最大級のインキュベーション施設です。
快適なワークプレイス機能の提供はもちろん、スタートアップやフリーランス、法人や自治体など多彩な人材の交流を促進し、新しい価値を創造する「拠点」を目指すとされていますが、では開設後の現状はどのようなことでしょうか。
ここでの現実から見えるコロナ後のニーズを、地方都市はどのように受け止めるべきかという課題は、これからの地方都市が都会からの人たちを受け入れるための参考になるに違いありません。
また今回のセミナーは、Zoomで配信される予定で、必要なアドレスやパスワードは都市計画学会北海道支部のホームページで近日中に紹介されるとのことです。
リアルに会える人には会っておきたい昨今ですが、各会員の反応はいかがでしょうか。
イベントが重なる札幌の秋ですが、ネット経由ならば遠方から知恵のあふれるシンポジウムはきっと生きるはず。
皆様、ふるってご参加くださいませ。