「そう言えばお父さん、この間何を買ったの?」と突然妻に聞かれました。
「え?何のこと?」
妻は、先日炊飯器を買った時の買い物で保証書が3枚出てきた、といいます。
「一枚は炊飯器でしょ?もう一枚は電源タップを買ったんでしょ?」
そう、コンセントから100VのほかにUSBの電源供給が同時にできるタップを買ったので、それは覚えていました。
「そしてもう一枚保証書があるんだけど、お父さんは何を買ったのかがわからない」
「え?僕が?」 うーん、炊飯器とタップのほかに何を買ったかがどうにも思い出せません。
実はあの買い物をしている最中に、妻があまりにも炊飯器の前で迷っているのでその時間を利用してパソコンコーナーを見て歩いたのでした。
そこでノートパソコンからマルチディスプレイ用にHDMIとVGAへの出力ができる変換アダプタをみつけて、一度はカートに入れたのでした。
(確かあれが8千円か9千円していたなあ…)
しかしあのときは、安易に決断すると後で後悔するかもしれず、マシンの性能をもう一度確かめてからにしよう、と考えて、また元の棚に戻したはず。
(ええ?確か戻したはずなのに何かの手違いで買っちゃったのか?)
確か買っていないはずなのに、では何を買ったのかが思い出せず、もやもやが収まりません。
「保証書にはなんて書いてあるの?」
「8ジョウだって」
(8ジョウ?8条ってケーブルが八本ってことか?いや買おうとしたのもせいぜいケーブルは3本だしなあ)
大体買ったはずのものはどこにあるんだ?
私のパソコンデスクの上には変換器らしきパッケージは置いてないし、炊飯器の箱の近辺や箱の中にも何もありません。
「え~、わからん、いったい何だろう?」
本当にわからなくなったので、それこそ家中を隈なく探し回り、部屋を次々に調べていて…、ついに!その謎の買い物に行きあたりました。
見つけたのは、一階の部屋にあった天井用照明の空き箱。
【犯人はお前だ!】
「そうだ!天井につけるLED照明を買ったんじゃないか!」
そもそも電気屋さんに行ったのも、天井の照明が不具合を起こしておかしな点滅を始めたので買い替えに行くためでした。
保証書にあった「8ジョウ」とは「8畳用照明」のこと。
夫婦二人して完全にそのことを忘れていて、妻も自分が買った記憶がないので「お父さん何買った?」という質問になり、聞かれた私も「お、俺?うーん、何を買ったっけ?」というトンチンカンな会話になっていたのでした。
謎が解けて二人して爆笑しましたが、だんだんこういうことが笑えなくならないことを祈るばかりです。
あー、もやもやが晴れてよかった。