怪我での入院ではご心配をおかけしています。
現在はリハビリの段階になっていて、週に2回通院して手のリハビリを行っています。
怪我は左手の親指なのですが、左手を大事にするあまり保温のための袋を被せたりして保護に努めていました。
しかしその結果、つい左手を使わないようにして右手中心の生活時間が長くなりました。
今リハビリの段階になって、動かさなかった左手の関節の可動域が狭くなっていることがわかり、それを元に戻すことから始めています。
リハビリは、ハンドセラピストの先生に指導してもらって、伸びにくい関節を伸ばし、縮み切らない関節を縮ませるという練習を続けます。
普段ならば簡単にできる指の動きができないのです。
「手を開いた状態で、人差し指だけを曲げてみてください」とリハビリの先生に言われてやってみましたが、一番上の写真のように、右手は簡単に曲がるのに左手は痛くてどうしても曲がり切りません。
よく「リハビリは痛い」と言われますが、実際にリハビリを受ける身になって、その痛みと辛さが身に染みます。
曲がり切らない指はその痛みを我慢して、動かすことを繰り返して元に戻すしかありません。
リハビリの始めは手をぐっと握るのでも掌の筋肉が痛くて驚きました。
それを掌を揉んで柔らかくするとともに、手を握り締めて握力を戻す練習をするしかありません。
日常のごくごく簡単な動作も、ちょっと関節や筋肉を動かさなくなるだけでできなくなるものなんですね。
高齢化社会を迎える日本では怪我が原因だけでなく、加齢に伴う運動機能の低下で、様々な日常生活のための運動機能低下がみられ、それをロコモティブシンドローム(運動器症候群)と言います。
疲れるとかしんどいとか言っておらずに、動くうちは多少酷使してでも体を動かすことが肉体の衰えへの正しい立ち向かい方です。
痛くて泣きそうになりますがリハビリを頑張るとともに、怪我が治ったら日常生活でも体を使うように心がけましょう。