北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

映画「はたらく細胞」を観ました

2025-01-13 23:06:36 | Weblog

 

 この週末に今話題の映画「はたらく細胞」を観てきました。

 体の中には何十兆個もの細胞があって、それぞれが与えられた仕事を全うすることで体の健康という秩序が維持されています。

 その細胞がそれぞれの役割を一生懸命に果たそうとする姿を擬人化して、赤血球に扮した長野芽郁さんと白血球に扮した佐藤健さんを中心に描いた物語。

 体の健康はしばしば外部の細菌やウィルスなどによって侵され、体調不良や病気になります。

 そればかりか日頃の暴飲暴食、過飲、喫煙など不摂生によっても過大なストレスを臓器や細胞に与えるでしょう。

 そうした体の秩序をゆるがすものを敵とみなして、それを退治する白血球やキラーT細胞、NK細胞などが正義の味方として登場します。

 様々な細胞が独立して、あるときは協力しながら外敵を退治しようとする姿は、「七人の侍」や「アベンジャーズ」に通底する痛快さを体現します。

 しかし敵は強力でしばしば見方にも犠牲が出ます。

 戦いのシーンは古代の帝国を模したような空想世界で展開され、コンピューターゲームの世界の中で展開され、映画の大スクリーンで移されてこそ迫力のある映像が押し寄せます。


      ◆


 主人公の細胞を有しているのは、現実世界では阿部サダヲ扮する父親と芦田愛菜演じる娘の体の中です。

 現実世界での親子の健康をめぐる物語と、そのとき体内で起こっている細胞たちの戦いと営みがリンクして時に笑いと感動を招くのです。

 
 細胞たちはどんなに虐げられ酷い環境に置かれても、それぞれが果たさなければならないミッションを遂行することに強い使命感を感じていて、ひるむことなく、わが身を顧みず、「秩序」のためにミッション遂行に命をかけるのです。

 そしてそういう姿に観客は崇高な感動を覚えます。

 映画の中では外敵は絶対悪として捉えられ、勧善懲悪が果たされやすいのですが、実際の人間社会では、何が悪で、秩序を乱しているのは誰か、ということの白黒をはっきりとつけることが難しいことを痛感します。


 映画の中ではときにお下劣なお笑いのシーンもあって楽しめるのと、赤血球に扮する長野芽郁さんの成長の物語でもあり、白血球の佐藤健のバトルシーンもふんだんにあり、健康への勉強にもなるという見どころ満載の映画に仕上がっています。

 流行って、流行っている今に飛び込んでこそ後から時代感覚が蘇るというものです。

 令和6~7年にかけての年末年始という時代感覚を「はたらく細胞」で味わってみてはいかがでしょうか。


 ついでに体内で休まず働いている細胞たちのためにもご自身の健康管理にもご留意を。


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