この苦しかった夏を超えて、来年のために寝室にエアコンをつけようか、という話になりました。
親のところのエアコンをつけてくれる業者さんに、「うちも見てくれる?」と言うと「いいですよ」ということで、早速我が家の寝室の状態を見に来てくれました。
家を建てるときに、将来寝室くらいにはエアコンをつけるようになるかもしれない、と思い、壁の高いところに電源のコンセントだけはつけてもらっていました。
家を建ててから20年、いよいよこれが役に立つときが来たか、という思いです。
ところで、私は『エアコンと言えば三相200Vの動力配線が必要』だとばかり思っていました。
ところが業者さんに聞くと、「16畳とか広い部屋用のエアコンになると200V仕様になりますが、6畳くらいの狭い部屋用ですと100V用の仕様のものが主流です」とのこと。
「えー、じゃあ今ついているコンセントはどうなんでしょうか」
「じゃあどの回線がそこに繋がっているか調べてみますね」
そう言って業者さんはブレーカーのところに立って、「ちょっとお手伝いをお願いします」と言って、コンセントに差し込む小型の機械を私に手渡して、「これをエアコンのコンセントに刺して、インジケーターの赤ランプが付くかどうかを教えてください」と言います。
どうやらブレーカーのスイッチを切って、それでエアコンコンセントに繋がっている回線のスイッチを探すようです。
私が指示通りに機械をコンセントに差し込んで待っていると、奥から「これでどうですか」「ランプが付いてます」「ではこれは?」「あ、消えました」
それでどの回線がここにきているかが分かったのですが、ちょっとまずいこともわかりました。
「今そのコンセントに繋がっているブレーカーの回線を調べたんですが、回線は100Vで、しかも2階の食洗器に繋がっているようなんです」
「うちは食洗器はめったに使っていませんが」
「ところが、このエアコンと他の機器の回線を共用するというのはちょっと古い仕様でして、そのことで火災事故が起こることがあって、ある時期から『エアコン用の回線は専用回線にすること』というルールができたんです。なので今のままで使うことはちょっとお勧めしかねます」
あらら、20年経つうちに、電気の安全基準が変わってしまっていたようです。
どうしたらよいか、と訊ねたら、「ブレーカーを増設して、そこから専用回線を引くのが良いのですが、家の壁に露出で配線を引くのはちょっと無粋なので、床下から外へ引っ張り出して室外機まで繋げるのが一番良いように思います」とのこと。
さすがに本来は電気工事屋がメインで、エアコンは「つけてくれと言う声が多くて仕方なくやっている」という業者さんです。
家の中も見て、ただ電線を安く引っ張って繋げればよい、という発想にはならないようで、プロのアドバイスとお見受けしました。
「そういう形の工事をしておけば、寝室だけの6畳用の小さなエアコンでいいのなら、そのまま100Vでもっていきますし、万一他の部屋も冷やしたいので機械の規格を大きくしたいというのなら200Vに替えてもっていくこともできますよ」
エアコンの機械もいくつか見繕って見積もりを頂くことにしました。
早くつけたいところですが、どうやら季節はもう冷房よりは暖房が必要になりつつあるようです。
暖房にも使える機種を選んで今年の冬から快適に過ごしたいものです。
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