舗装業者さんたちが集まる会議があって、話題が『交通誘導員さんが不足して困っている』ということになりました。
「交通誘導員がいないとどのように困るのですか?」
「国道や主要な道道は、一定の資格を持った交通誘導員を配置しなさい、という規定があるので、そういう人がいなければ工事を始められません。とにかく、交通誘導員の絶対数が足りないので、誘導員が配置できなければ、配置できるまで工事が始められません。交通誘導員を確保できるまでに時間がかかってしまえば、全体の工期が後ろにずれてしまって、工程を守るのがたいへんになるというわけです」
「支払うお金を上積みして来てもらうということも難しいですか」
「遠い地域で暇にしている部隊があれば、そういう人たちを連れてきて、宿も提供してしばらく長逗留をしてもらうということが可能です。その場合は宿泊費用の負担分も積算で見てもらえる、と言いますが、実際は積算される金額よりも多く費用を払っていることのほうが多いと思います」
業者さんの見立ては、『とにかく必要とされるだけの交通誘導員がおらず、不足していることがスムースな工事の着手や工事の進捗の障害になっている」というものです。
商工会議所とも意見交換をする中で、「それでは、舗装業界と警備業界の方同士で意見交換をする場面を作りましょうか」という話が進んでいます。
こういう業界同士を仲介する団体があるのは助かります。
問題や課題をぶつけ合いながら、課題が解決できるような方向性を見出していきたいものです。
それにしても、業界内部の担い手問題だけではなく、下請けさんや機械のオペレーターさんなど、様々な周辺業界の担い手も不足しています。
どこかの業界の人が不足すれば、業界全体が麻痺してしまうことも生じるでしょう。
どの業界も適切なバランスを保ちながら継続していることから社会が安定を続けていられるのです。
担い手不足の未来は、本当に大変だと思います。
給料を増やすというような、お金で解決できるのでしょうか。
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