人間学を学ぶ月刊誌「致知」。
今月号の特集テーマは「自反尽己(じはんじんこ)」。この意味は、指を相手に向けるのではなく自分に向ける。つまり、全てを自分の責任ととらえ、自分の全力を尽くすということ。
人が、誰かから無礼な態度を受けたとしたら、相手を批判するのではなく、有徳の人は必ず自分を反省する、というのです。
経営の神様、松下幸之助はこういったとされています。
「僕はな、物事がうまくいった時にはいつも皆のおかげと考えた。うまくいかなかった時はすべて自分に原因があると思っとった」
先日亡くなった、故渡部昇一さんは、こう言っています。
「失敗や不運を自分に引き寄せて考える続けた人間と、他のせいにして済ますことを繰り返してきた人間とでは、かなりの確率で運の良さが違ってくる」
「自反尽己」とはそんな意味だと思えばよいのでしょう。
東洋的美学であります。
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