あ 最近まちなかで見かけることが多くなりましたが、みなさんは"JPN TAXI(ジャパン タクシー)"ってご存知でしょうか。
かつてのような4ドアセダンタイプの車ではなく、トヨタのシエンタがベースになっている車体は、背が高いワゴン型でちょっとコロンとした外見です。
後部ドアはスライド式になっていて乗りやすくなり、また背が高い分荷物も積みやすく、観光客が持ち運ぶスーツケースも乗せやすくなっています。
国の施策である国内外の観光振興のために、観光客を運びやすいようなコンセプトで作られたこのタクシー、国の勧めもあってタクシー会社各社が少しずつ導入を進め、今ではかなりの数を見かけるようになりました。
このタクシーに私も先日乗る機会があったのですが、さすがにコロナ対策で前の席と後部座席との間にはビニールのシートががっちりと張られています。
わずかに料金をやり取りするところだけはしっかりと開いていましたが(笑)。
「最近のお客さんの戻りはどうですか?」
「おかげさまで少しずつですが戻り始めたように思います。日本人ですがスーツケースを持ったいかにも観光客と言う風体の方も見かけるようになりましたから」
「それにしてもさすがのコロナ対策と言うか、ビニールで飛沫防止を図っているんですね」
「ええ、ちょっと申し訳ないんですが」
「これって前の席に座ってはいけないんですか?」
「いえ、そんなことはないんですよ。ただ後ろの席との間にはいちおう仕切りを入れさせていただきました。でもこれでこれからの季節は後ろのお客様が大変じゃないかと思っているんです」
「へえ?それはどういうことですか?」
「実はエアコンなんですが、冷たい空気は前の送風口からしか出ないんです」
「送風口みたいなものがうえにもついていますけど」
「そこからはエアコンの風は出ないんです。なので、前だけが寒くなって、後ろは暑いままになっちゃうんじゃないかと思って心配なんです」
「そうなんですか。後ろ用のエアコンをつけてもらう必要がありますね」
「そうなんですが、ただでさえこの車両は結構お値段がするので、さらにエアコンをつけるような投資ができるかどうか…(笑)」
コロナ対策のデメリットとしてエアコンの冷気が届かない車があるとは。
暑い時期にタクシーに乗るときは注意が必要かもしれません。
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