北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

うらやましいです

2007-09-16 22:59:02 | Weblog
 午前中に近くの床屋さんへ行きました。ここは大人の調髪が1850円という格安の料金。

 しかもこの料金でカットに加えて顔剃り、ひげ剃り、シャンプーまでしてくれておまけに年中無休というサービスの良さです。都会の競争の激しさが料金に表れている典型です。

 ここには担当のスタッフが4人いて、次から次へとお客さんの調髪をこなします。もっともこの料金ではあまり長く時間をかけてはいられないのでしょう、約30分ほどで実に効率的に一連のカットをしてくれるのです。

 いつもはお客さんが結構待っていて、今日も待つのを覚悟で昼過ぎに行ってみると、なんと店の中はがらんとしていて、私の外にはお客さんがいません。しかし「いらっしゃいませ!」という明るい声はいつもどおり。椅子に案内されると普段通りの手作業が始まります。

「今日は随分すいているんですね」
「ええ、今日は朝からずっとこんな感じです」やはり床屋さんといえば世間話です。

「それはなんだろう、連休の中日で晴れているからですかね」
「そうだと思います。皆さん遊びに行かれているんでしょうね…、うらやましいです」そういって青年は少し苦笑いをしました。
 
 サラリーマンなら多くの人が晴天の連休を楽しんでいるのに、客商売は休むこともなく、しかもお客さんが来なければ仕事になりません。まだ20代のまじめそうな青年がなにげなくつぶやいた「うらやましいです」の一言が心に響きました。

 (ガンバレ青年!)そう心で応援をしてお店を後にしました。

 店の外が随分まぶしく感じました。

 
  
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