先日礼文島の方と話をしていて、カラスとカモメの話になりました。
「かもめはウニを丸呑みできるんですよ。痛くないのかなあと思いますが平気で丸呑みしてしまう。そこがカラスと違うところです。カラスは丸呑みできないんでつっつくことしかできないんです。くちばしでも随分性能が違います」
「でもカラスの方が賢いんじゃないんですか?」と言うと、「確かにカラスは賢いですよ。車を走らせているとときどき上から何かが落ちて車に当たることがあって、それがつぶ貝だったりするんです」
「ツブですか」
「ええ、カラスはツブをそのままでは食べられないので、上から落として車に轢いてもらうんです。殻がつぶれれば食べられますね。上から車めがけて落としてもタイヤに轢いてもらえなければ、またチョコチョコ現れて少しずつツブの置き場を変えますからね。慣れたもんです」
「なるほど、カラスもウニは食べるんですか」
「食べますよ。でもやっぱり上から落として割りますよね。面白いのは、ウニを獲る猟師との争いです。ウニ漁って、船に乗って足で操船しながらグラスで海の下を見ながら長いさおで獲るんです。猟師が海をのぞいている間に、船べりから獲ったばかりのウニをちょろまかすんです。猟師がウニを取って船を見たら減ってるんで怒りますよね。取ったウニには筵をかけたりして取られないようにするのも必死ですよ(笑)」
ウニ漁の敵がカラスとは。微笑ましいようですが、猟師さんに取っては死活問題のようです。
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