北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

クッチャロ湖でのカヌーガイドツアー ~ ガイドさんとの対話が弾む楽しい時間

2022-08-29 23:07:28 | Weblog

 

 土曜日に中頓別でのロングトレイルシンポジウムを終えて、私はその後に浜頓別へ向かいました。

 翌日の日曜日の午前中にクッチャロ湖でカヌーツアーをするつもりだったのです。

 カヌーにはガイドをお願いしようと、クッチャロ湖で自然保護活動を行っている「クッチャロ湖エコワーカーズ」さんにお願いをしました。

 こちらは自然保護活動やクッチャロ湖の利用増進活動なども行っており、カヌーガイドもその一環なのだそう。

 実はカヌーツアーを申し込む際に、「自前のカヤックを持ち込んで乗るとしたら、そのガイドをしていただけますか」と質問を送ってありました。

 すると「ご自身のカヤックは持ち込み自由で湖面に漕ぎ出せます。ガイドはこちらで用意するカヌーを使っていただきますので、カヤックを使うようであればガイド予約をキャンセルしてくださって結構です」という答えが返ってきました。商業主義が強くなくてとても親切な対応だと感じました。

 そこで今回は自前のカヤックは諦めて、ガイドさんとの対話を一つの目的として、カヌーを借りることに。


 前日の夕方には浜頓別についていたの翌日の集合場所を確認する意味でもエコワーカーズさんの常駐するハウスを訪ねました。

 ハウスには翌日にガイドをしてくださる事務局の方がいてお話ができました。

 ガイドさんには心配があって、それは「どうやら明日は風が出て来そうなんです」ということ。

 朝九時からのツアーをお願いしてあったのですが、先方の方から「どうやらその頃から風が強くなってきそうです。もしよければ早朝は風が穏やかなことが多いので、早朝に変えませんか?」という提案をしてくれました。

 クッチャロ湖も結構大きな湖なので、強い風では向かい風に漕ぐのが大変なのと風で波が立つと転覆の危険も出てきます。

 こちらとしてはガイドさんの準備の方が大変かと思っていたので、お申し出を受けて、朝6時からのカヌーにしました。

 実はこれが大正解で、早朝は風が少なく快適なカヌーを楽しむことができました。前日に訪ねて打ち合わせをすることができてとても幸運でした。


      ◆

 

 翌日は予定通り朝6時に大沼湖畔にあるエコワーカーズの建物に集合、すぐにこちらの車に乗り換えて、発着場へと向かいます。

 カヌーの発着場は上流の小沼と下流の大沼を結ぶ細い水道があるのですが、その少し小沼寄りのところにあり、車で数キロを移動します。

 国道からは一応車の走れる道があるのですが、あちこちに「熊出没注意」の看板があり、また道路以外は見渡す限り背の高い草木に覆われていて、いかにも熊や鹿がいそうなところです。

 ガイドさんは発着場に着くと、まずは車のクラクションを数回均し、さらに車を降りてからは電池でボタンを押すとものすごく大きな音の出るブザーを鳴らして熊に人が来たことを知らせます。

「こうしておけば熊は近くにいても近寄りません。存在を知らせることが一番大事です」

 発着場には数艇のカナディアンカヌーが置いてあって、我々夫婦はそのうちに一艇を借りて幅50センチほどの水道から大沼小沼間の水道に出てゆきます。

 ガイドさんはその後をダブルパドルのカヤックでついてきて我々をガイドしてくれます。

 しかもこのガイドさんはサービス精神が豊かで、スマホでカヌーをしている客の姿を撮影して動画を編集してプレゼントするのが趣味なのだそう。

「こういう動画は、お客さんが許可してくれればクッチャロ湖での体験動画として使えるので、これらをまとめて発信することで認知度が上がります」

 こうした動画や画像を、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、tiktokなどにどんどんアップしていて、フォロアーを着実に獲得しているのだそう。

 これからの情報発信は動画だということは私も感じていて、今回はgopro持参でカヌーに臨みましたが、ガイドさんとは動画に対する興味・関心、編集の苦労などで話が合い、その点でもとても楽しく勉強になりました。

 私のgoproもガイドさんに預けて動画を撮ってもらいましたが、こういうチャンスってなかなかないのでこれもとてもありがたいサービスです。


      ◆


 カヌーは大小の沼をつなぐ水道から小沼の方へ漕ぎ出しました。

 はじめは久しぶりのカヌーで操船に戸惑いましたが、少し漕いでいるうちに勘を取り戻して、そこからは楽しい湖面の旅。

 幸いに風も少なく、実に良い感じでした。

 カヌーやカヤックでの湖面利用は、白鳥が飛来したら禁止というのが役場の方針で、大体9月いっぱいまでは楽しめるとのことです。

 当日の天気は曇りでしたが、小沼の岸側を少し漕ぎまわった後は元来た水路を引き返して、少し大沼よりも目指してみました。

 しかしそのあたりで遠くに雨雲らしい不穏な雲が近づいているのが見えて、今回は少し早めに1時間半ほどでツアーを終了。

 実はこの日は午後にも一組カヌーツアーの申し込みがあったのですが、後から聞いたら「午後の方は風が出てきたので中止になりました」とのこと。

 自然相手のアクティビティは天候を始めとして情報収集が極めて大事だという事を改めて実感しました。

 こちらのクッチャロ湖畔にはキャンプ場もあって、晴れた日の早朝だと朝焼けが見えたり、湖面越しの夕焼けがまた素晴らしいのだそうで、次回はもっとゆったりした時間を過ごしたくなりました。

 次回は自前のカヤックも持参したいところです。

 クッチャロ湖でのカヌー体験はお値段も格安で、今回は結局3時間コース扱いで二人で6千円でした。

 カヌー申し込み件数もこういう湖情報を発信するうちに年々増えてきていると言います。

 とっても楽しいカヌーツアー、クッチャロ湖はお勧めです。

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