昨日書いた記事で、両親がそろそろデイサービスを使ってみる気になった、と書きました。
事前に母から、介護度判定をしてくれたケアマネさんの名前と連絡先を聞いていたので、僭越ながら私から連絡をしてあらためて両親に会ってくれたことが良いきっかけになっているようです。
おそらく両親の二人暮らしでいたら、ケアマネさんの名刺は持っていたけれど両親から連絡をすることはなかっただろうと思います。
歳を取ると、「まだ大丈夫」という頑張っている気持に加えて、普段の日常を変えたくない、変えるのが面倒くさい、という気持ちでもいるのだと思います。
それはそれで尊重したいところですが、第三者の目から見て「もうそろそろ限界が近づいているのではないか」と思うようであれば、まずは素直に行政に相談をすれば良いのですが、それ自体も不安だったり面倒くさかったりということもあるのでしょう。
介護のサービスをいざ受けようとなると、その前にケアマネさんに相談して適切なプランを提案してもらって、書類にいろいろなことを書き込んで…となんだかんだで結構な手間がかかるものです。
なので新たな日常に向かって少しだけ背中を押す気持ちで、手助けをすることが必要なのだと思います。
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以前、まだ若い後輩が親御さんの介護の事で悩んでいるという話を聞いたのですが、よくよく聞くと行政に相談することもなく、親御さんの症状を述べて「もう大変なんですよ」と嘆くばかりなのでした。
「それって、親御さんのいる自治体の地域包括支援センターに『息子なのですが』と相談すればいいんだよ」と言っても、「そんなことがよくわからないんですよ」と議論が前に進みません。
「そこは制度を勉強し始めると大変だから、まずは地域包括支援センターへ行け!」と強く言ったのですが、その後「相談してみました、ありがとうございました」という連絡があったので効を奏したようです。
世の中はどんどん変化しているので、時代の最先端について行けるような勉強が必要で、それこそが生涯学習の目的の一つです。
"リスキリング"と言ってしまうと、副業を目指した資格取得のための勉強のようなイメージが付きまといますが、それを"生涯学習"と言い換えれば、もっと広く学ばなくてはならないという姿勢を問うことになります。
自分ひとりで勉強するのが難しければ誰かに習うとか教えてもらうという方法だってあるはずです。
「そうか自分はそのジャンル、その分野がよくわかっていないな」ということに気がつくのが第一歩、そして「じゃあ少し本でも読んでみようか」というのが二歩目です。
自分の背中も少しずつ押してやりましょう。
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