北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

幌加内町新そば祭りに参加しました ~ かき揚げを作り続けて疲れたの巻

2023-09-03 23:13:55 | Weblog

 

 9月2(土)~3(日)にかけて開催の、幌加内新そば祭りが終わりました。

 私の場合は、お蕎麦を食べに行くのではなく、蕎麦を提供する北海道そば研究会のブースの中の人です。

 今回は金曜の夜に幌加内町で我々の仲間が宿泊している施設に到着。

 初めて会う方もいてご挨拶をしつつ、古くからの友人とは旧交を温め合います。

 翌朝の土曜日は朝4時起き。

 現場ブースに5時に集合して、蕎麦を茹でる道具のセッティングと盛り付けの使い捨て食器類の用意、温かい蕎麦と冷たい蕎麦の汁を作り、お蕎麦の購入をする受付の用意などを始めます。

 蕎麦を打つ部隊は別行動で、実行委員会側が用意した蕎麦打ちの部屋に朝4時に集合して蕎麦打ちに励みます。

 コロナがあって、新そば祭りは2年間休止、昨年から再開しましたが、私の参加している北海道そば研究会は昨年も参加せず、結果的に過去3年間参加しませんでした。

 その間に新そば祭りの会場では、以前に蕎麦打ち会場になっていた体育館が老朽化のために取り壊されていて、、蕎麦打ち会場は役場の建物の2階に移されていました。

 エレベーターのない庁舎で一袋25kgの蕎麦粉を何袋も運んだのは先遣隊で、「それだけでひどく疲れた」と苦しげな顔。

 また、今年から蕎麦打ち会場になった場所は以前は名人戦や3段位認定試験などの催し物をしていた場所で、そうした催しは800m離れた幌加内農業高校に移されたのだそう。

 知り合いが出場するときなど、蕎麦ブースを離れてちょっと応援や見学に行ったことがありますが、場所が離れてしまったのでこれからはおいそれとは蕎麦打ちイベントを見に行くのが難しくなりました。


     ◆


 さて、私たちの会が提供する蕎麦は「もり・かけ」が600円で、これは実行委員会から参加者に対して指示があります。

 ただしタネモノなどトッピングを提供してそれで割増の料金をいただくことはできるのです。

 そこでわが会ではかき揚げを提供することになり、「小松さん、担当してくださいね」と言われていました。

 そのときは「かき揚げは出来合いのものを使って、現地に用意する天ぷら道具で揚げるだけですから」と聞いていました。

 ところが前日の夜に会の事務局の方と話をしていると、たまねぎ、ニンジン、青物、それにエビとホタテを加えたオリジナルのかき揚げを作ることになったのだそう。

「私、かき揚げなんて作ったことありませんよ」と言うと、別な蕎麦打ち仲間が「かき揚げなら俺がやらなきゃだめだね。一緒にやりましょう」と言ってくれました。

 その方は過去にイベントで何度もかき揚げを作ったことがあるそうで、ちょっと安心しました。

 そして翌朝からかき揚げづくりの準備を始めますが、レシピは玉ねぎのスライスベースで、これにニンジン、サツマイモの千切り、そしてこれにツルムラサキの葉っぱを切って入れ、青物の色味を演出します。

 エビとホタテはさすがにイベント用の冷凍のものを用意して解凍して使います。

 このタネに天ぷら粉と片栗粉を調合し、種をかき揚げ用のリングに入れて揚げるのですが、かき揚げに粘り気とカリっと感を出すためには種を入れた瞬間にかき混ぜて膨らませるのがコツだそうで、慣れるまでにはちょっと時間がかかりました。

 イベントが始まって蕎麦の提供を開始すると、さっそくかき揚げの注文も入ってきます。

 しかし今回は、土・日と気温が上がりました。

 こうなると圧倒的に冷たい蕎麦が出るもので、そば汁も冷たい蕎麦用の汁が沢山必要になります。

 今回の初日は冷たい蕎麦と温かい蕎麦の割合は9:1だったそうで、お客さんたちも温かい蕎麦よりは冷たいのをズズッと行きたいことでしょう。

 
      ◆


 かき揚げをベテランの方と一緒になって、初めは調合などに工夫をしながら安定するところを模索します。

 それが決まったところで後は、ひたすらただひたすらかき揚げを作り続けます。

 初日も日曜日も、朝8時から午後3時まで延々と休むことなく、座ることも食事をすることもなくかき揚げづくり。

 かき揚げ付きのお蕎麦を注文してくださったお客様にはそばを茹でるよりもかき揚げが出来上がるのを待つ時間が長くて申し訳ありませんでした。

 初日に出た蕎麦は約900杯で、今日の日曜日はさらに人手が増して、売り上げは1400杯だったそうです。

 かき揚げ班は、二日にわたってひたすらかき揚げを揚げ続けましたが、終わった時には疲労困憊でした。

 初日はまだ「疲れたね」と言う余裕もありましたが、二日目は作っている途中からもう声も出なくなりました。

 コシ、背中、膝に痛みを感じて、イベント修了時の後片付けにも参加するのにちょっと長めの休憩をもらいました。

 一日のイベントが一段落ついたところでブース内で余裕をある人からまかない用の蕎麦を食べ始めますが、いつもながら旨い。

 うちの汁は手作りで安定の旨さがあって、この一杯のために車ではるばる札幌から幌加内まで出かけて、延々働き続けることも乗り越えられるのだと思います。

 来年もかき揚げを作るなら揚げ物用の鍋を増やさないといけないと話し合いました。

 まあとにかく疲れましたが、かき揚げの事を学べたり古くからの友人にも会えたので楽しい時間でした。

 
 蕎麦打ちもどちらかと言うと年寄りの趣味になっていて、今後が危ぶまれます。

 私もいつまでこのイベントに参加できるでしょう。

 体力が全てなので、体を鍛えることから始めなくては。

 現場で会いに来てくださったお友達の皆さん、ありがとうございました。

 


 かき混ぜるのがコツだそうで、

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