今回のクッチャロ湖カヌーツアーでお世話になったNPO法人クッチャロ湖エコワーカーズさん。
ガイドをしてくださったのはこちらで事務局長をしている亀山さん。
お歳は60代後半で私よりも年上。
ご自宅は埼玉県にあり、IT企業に勤められていたそうです。
現役時代に北海道を旅してクッチャロ湖に魅せられ、仕事を定年で終えられた次の瞬間にここ浜頓別に4月から10月の半年間を季節移住してNPOの事務局として活動されています。
私などは気楽にカヌーガイドをお願いしましたが、こちらのNPOとしては①クッチャロ湖を護る、②クッチャロ湖を学ぶ、③クッチャロ湖を広める、活動の3本柱にして多様な活動をしています。
エコワーカーズさんのハウスの中には植栽用のミズナラの幼木がたくさん置かれていて、「これを子供たちと植樹するんです」とのこと。
【部屋の中にはドングリを拾って育てたミズナラの幼木が】
今回は、③の「広める」という活動のおかげで、カヌーツアーを楽しめたというわけです。
浜頓別では名古屋に本社があり様々な鋼材部品で大きな世界シェア誇る大同特殊鋼(株)さんがクッチャロ湖畔に広大な社有林をもっていて、このNPOへの支援も含めクッチャロ湖の自然保護の強力なサポーターになっています。
そしてこちらの環境活動は令和3年度の「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰(いきもの環境づくり・みどり部門)を受賞し、その活動の功績が国にも認められた形です。
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NPO事務局長でカヌーもガイドしてくれた亀山さんは、こちらの事務局長として活動の中心を担っている方。
「会社を辞めてから間髪を入れず、すぐにクッチャロ湖畔に立っていました」と笑います。
「北海道には幾つも自然の湖がありますがなぜクッチャロ湖なのですか?」
「私も道内は好きで随分旅行しましたが、クッチャロ湖のまったり感といいますか、観光地化されすぎていない感じと、それでいて鳥や夕日などの自然がなにしろ美しいです。ここをもっと良くして広めて、少しでも多くの方にここを訪れてほしい、と思ってNPOに参加しました」
亀山さんはカヌーガイドをしながら、お客さんの動画を撮影してそれを2分くらいに編集したものをプレゼントしているとのことで、私たちにもそれを見せてくれました。
「我々も写してくれますか?」「お客様さえ拒否しないのであればぜひ撮影させてください」
「自前のgoproがあるので、それを預ければそれでも撮影してくれますか?」「もちろんです。その動画を送ってくれれば私の方も編集しやすいですから」
そんなわけで、自分たちがカヌーを漕いでいる動画の素材も手に入りました。
【カヤックで素早く追いかける】
【すぐさま撮影開始】
自分たちで漕ぎながら自分たちを撮影するというのでは、カヌーやカヤックの中からの映像ばかりになり面白みがないのですが、ガイドさんが外から我々の姿を撮ってくれる動画は変化に富んでいて非常にありがたい限りです。
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亀山さんはさらに、「情報発信の主流は今や動画だと思います」と言って、NPOの活動を動画でツイッターやフェイスブックなど様々なSNSで積極的に発信しています。
失礼ながら、こんなに動画編集や情報発信、ゲストへのサービスなどを熱心に行っているとはつゆ知らず感服しました。
亀山さんは「今欲しいのはドローンですね。本格的なドローンがあれば風景や活動をもっと魅力的に映せるのですが」と発信欲はいよいよ旺盛です。
話をするうちに地域での野鳥観測などに話が及んだ際に共通の知人がいることもわかり、話の輪がさらに広がりました。
地域の活動を支えるのはやはり「年齢にかかわらず、人の情熱、パッションなんだな」ということを痛感。
今回の来訪ではクッチャロ湖の自然の魅力と人の魅力を知ることができました。
何度でも訪れたい場所の一つになりました。
【お世話になりました】
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