北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

子どもを伸ばすメタ認知とは ~ NHKラジオ 三宅民夫のマイあさ!より

2021-09-08 22:29:46 | Weblog

 

 毎朝聞いているNHKの情報番組『三宅民夫のマイあさ!』。

 今朝はトレンド教育論で、「子どもを伸ばすメタ認知とは」をテーマに、「学校で一番大切な目的は、『子供に社会で生きてゆく力を身につけること』と言う、横浜創英中学高等学校校長 工藤勇一さんにお話を聞きました。

 工藤さんは、子供たちを育てるには「心理的安全性」と「メタ認知能力」が必要だ、とおっしゃいます。

 前回はこの番組で「心理的安全性」について話しをされて、それは言い換えると強いストレスのない状態とか、ストレスをコントロールできている状態のこと。そうであれば人間は深い思考をしたり、理性的な判断をしたりすることができる。

 子供たちに「失敗しても大丈夫だよ」という環境を与えると、積極的な行動やチャレンジができるようになる、という説明がありました。

~~その「心理的安全性」ともう一つ大切なことが「メタ認知能力」なのですね?

 メタ認知能力というのは、ちょっと難しいのですが、「認知」は覚えたり考えたり判断したりする、人間で最も大切な能力。そして「メタ」というのは意味としては「高い次元の」とか「もう一つ上の」といったこと。
 そこで「メタ認知」とは、自分がどういうことを考えているかということを、もう一人の自分が上から俯瞰的に眺めているという感じのこと。

~~頭ではわかっても、実践するのは難しそうですね

 スポーツを例にするとわかりやすいが、ピッチャーが自分で投げるだけではなく鏡で映してみたり動画で映してみたりすると、もう一人の自分が自分を見られるようになる、そんなイメージ。

~~教育現場ではどのように良いのですか

 三日坊主を例に出すことがある。三日坊主は大人も子供もなるが、「三日坊主の原因は何ですか?」と訊くと「自分が頑張らなかったから…」というような答えが返ってくる。

 しかし本当は、人間の脳は誰も皆三日坊主になるようにできているんです。元々人間の脳は、新しいことを始めるためには新しい脳の回路が必要なのです。

 その回路を作るためにはものすごくエネルギーが必要なので、自分の生命を守るためには新しいことができづらいという脳の構造になっているんです。

 なので子供たちには「いや、誰でも三日坊主になるんだよ。だから頑張らない自分はだめなんだ、と思っちゃだめよ」と教えてあげます。

 そこでようやく「三日坊主でだめな自分」と思っていた子がやっと初めて具体的なことが分かるようになる。

 そして「どんなタイミングで忘れているの?」と訊くと、「なるほど、精神的に頑張れ、と思っていたけれどそうではないんだ」とか、「どういうタイミングで忘れるんだろう?」「どんなふうに忘れているんだろう?」と考える。

 そうすると「思い出せばいいんじゃないの?」と具体的に、自分を冷静に客観的に見ることができるようになる。そんなイメージですね。

~~なるほど、「頑張れなかった」と思い込んでいる子供たちに、先生が別な視点を伝えるという事でしょうか


 そうなんです。しかし実際の教育現場では、親もそうですが、つい「がんばれ、がんばれ」と言ってしまう。そして子どもたちは「うまくいかないのは、自分が頑張っていないからだ」と思い込んでしまう。

 だから大人の役割は重要で、上手に俯瞰的に見るようにさせると子供たちは変わってゆく。

~~なるほど、三日坊主になるのは当たり前だ、と思うと気持ちが楽になりますね。ところでメタ認知能力は訓練すればだれでも身に付けられますか?

 はい。しかし始めから一人でできる子はなかなかいません。大人の役割は大事で、子供たちが自分を俯瞰的に見る訓練のためには大人の手助けが必要です。

 はい、しかしその大人も精神論で育ってきているので、結構苦手だったりする(笑)。

 だから大人自身も自分をメタ認知できる訓練が必要で、それができるようになった大人だけが子供たちのメタ認知能力を訓練できる。

~例えば簡単にどんな訓練をすればよいかを教えていただけますか?

 さきほどの三日坊主を例にとれば、忘れているのならば忘れない工夫をすればよい、ということです。

 例えば忘れ物をしがちな子が、手にマジックで文字を書いたりしますよね。あれがメタ認知です。忘れる自分を知っているから、忘れないためにはどうしたら良いかを考えて、手に書くという工夫をしている。

 この延長線上にメタ認知能力の向上があり、成長があるのです。

~次回は、メタ認知能力の身に着け方について詳しく教えていただこうと思います。今日はありがとうございました。


     ◆


 誰しも、自分自身を俯瞰的に、第三者的に見ることができれば、振る舞いにも余裕が出そうです。

 メタ認知という単語を覚えておきましょう。

【三宅民夫のマイあさ!9月8日朝6時台後半】
 https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=5642_03_3725404

 

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実家にあった古いレコード ~ 思い出も断捨離だ

2021-09-07 22:13:17 | Weblog

 

 先日両親の様子を見に実家を訪ねたところ、帰り際に母親が「そうだ、あんたのレコードが沢山あるんだわ」と言いました。

「はいはい、どうしたらいい?」
「もう持って行ってよ。家が片付かなくて」

 両親も約90歳になり、そろそろ家の中を断捨離して不要なものの片づけを始めています。

 子供のモノって、さすがに親の独断で処分はできないと思いますが、私も実家の片付けには協力しないといけないので、レコードの入った段ボールを引き取ってきました。

 まあ中古品屋さんで売れば良いかと思いますが、箱を開けてみると、まあ懐かしいレコードが沢山出てきました。

 Beatlesは好きでした。代表曲を集めた赤の二枚組と青の二枚組は良く聴きました。"Let it Be"も好きなアルバムでした。

 おお、Don Mcleenの"American Pie"もありました。AmazonではLPレコードは147円でした(笑)。

 アニメのレコードもありました。

 サイボーグ009は、三大ロボット漫画の「鉄腕アトム」「鉄人28号」「エイトマン」に次いでやってきたヒーロー漫画でした。

 ルパン三世はずっと遅れてきたけれど、大人の漫画がアニメになると音楽性がぐっと増しました。

 ジャッキーチェンのレコードなんて買った覚えはないけれど、妹のモノかな。

 「思い出の蒸気機関車」のそのシートもありました。鉄男はおらんかね~。ま、売れないだろうけど(笑)

 こんなレコードなんて売れるのかなあ。

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総務省統計局の「家計消費状況調査」の対象世帯に当たりました

2021-09-05 23:40:38 | Weblog

 

 先日家の郵便受けにピンクの封筒が入っていて、「家計消費状況調査を実施するのでご協力を」という手紙が入っていました。

 これは総務省統計局による統計調査で、全国から3,000の調査地域を選択し、その中から10世帯を選択するということで、30,000世帯を対象にして1年間にわたって調査を行うとのこと。

 調査の内容は、まず世帯に関する事項、電子マネーの利用状況、インターネットを利用した購入状況などを調査初月に調べ、翌月からは、特定の商品・サービスの購入金額、インターネットを利用した商品・サービスの購入金額を調べるのだそう。

 似たような調査があったんじゃなかったか、と思ったらそれは「家計調査」でした。

 家計調査の方は、勤労者などの収入と支出を、個人営業などの勤労者以外の世帯(無職者世帯を除く)については支出を調査し、家計簿と同じように購入した品目、値段を詳細に記入することで、消費動向を把握するうえで重要な統計調査です。

 しかし家計調査でも調査対象が全国で9,000世帯というのはいささか少ないのではないか、とか、高額の商品・サービス購入など機会の少ないものをとらえきれていないのではないか、ということが以前から指摘されていたとのこと。

 そういう部分を補うのが、今回私が当たった家計消費状況調査というわけで、上で述べたように、特定の商品やサービスの購入金額を調べることが主たる目的になっています。

 購入したかどうかの調査対象は細かいジャンルごとに規定されていて、例えば「パソコン」という区分では、「タブレット型パソコン、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン、モバイルパソコン」は調査対象になりますが、パソコン用ソフトは、ディスプレイ、プリンターなどの周辺機器は除きます。

 さらには、自動車購入、葬儀・結婚式費用、信仰関係費、映画チケット、旅行費用などなど、72もの区分が事例として挙げられています。

 ただインターネットをみてみると、「面倒くさいとかプライバシー意識の高まりなどで、協力する世帯はそう多くない」と書かれています。

 確かに、1年と言う長丁場もあり、記入様式も細かいのですが、これもまた国民の義務の一つだろうと思うので、我が家では協力するつもりです。

 提出はインターネットでもできますし、協力すると謝礼としてQuoカードももらえるそうですよ。

 統計も国の力の源泉です。できるだけ協力したいものです。

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船舶免許の学科講習

2021-09-04 22:26:54 | Weblog

 

 今日は先月申し込んだ、2級船舶免許の学科講習の日でした。

 コロナであまりにも自粛が続いて鬱勃たる日が続くので、日常に何か変化をつけようという意味もあって応募したものです。

 少しは釣りの助けになるのかどうかも良くわかりません。

 受講会場の小樽マリーナに9時に到着して教室に入ると、受講者はおじさんばかり12人。

 教科書と問題集と過去問、それに紐が一本全員に配られて、若干のオリエンテーションの後に、すぐに講義開始。

 9時30分から16時まで、途中お昼休みと若干のトイレタイムを取っただけで、教科書と問題集を交互に見ながらみっちり講義を受けました。

 2級船舶免許は学科と実技があって、学科の方は全部で問いが50問あります。

 問いにも科目があって、「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」が12問、「交通の方法」が14問、「運航」が24問という内訳ですが、それぞれを半分以上取りつつ全体で33問以上正答するのが合格条件です。

 設問は4択で、まあ簡単にこれじゃないとわかる枝問もありますが、ちゃんと勉強しないと最後の2択で結構迷うようにできています。

 また設問には「正しいものを選べ」という問いと、「正しくないものを選べ」というひっかけのようなものもあって、慎重に問いを読み込んだうえで正答を選ぶことが必要。

 と言っても、教科書を隅から隅まで覚えている時間はないので、とにかく過去問を解いて、記憶する外はありません。

 


 試験は来週の日曜日で、その前日の土曜日が実技講習。

 付け焼刃ですがさてどうなりますか。

 ちなみに配られた紐は、実技試験で出されるロープワークを覚えるための練習材料でした。

 久しぶりにじっくりと勉強する時間で頭が焼けました(笑)。

 さて、過去問を何度もやるとしますか。

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心地よい「よりどころ」はありますか

2021-09-03 22:15:26 | Weblog

 

 9月1日に日本都市計画学会北海道支部で、今年度第一回目の都市・地域セミナーが開催されました。

 コロナ禍もあってオンラインセミナーで開催され、私は自宅から参加しましたが、遠くからでも参加できるのはやはり便利だと感じます。

 今回のテーマは「よりどころ」「拠り所」です。

 セミナーは冒頭に、今年から支部長に就任した北大の高野先生から、「人口減少時代になり、これまでよりいっそう、住民が交流する場所が重要になってくる。そこで交流の拠点として『よりどころ』をキーワードにして、うまくやれている事例などの話題提供をしていただき、その後意見交換をしたい」と挨拶をいただきました。

 今日のセミナーでは「よりどころ」に関して、3人の発表者から話題提供。

 初めは北大で建築がご専門の小篠(おざさ)先生から、ご自身携わってきた東川町における「地域コミュニティ拠点形成のための連鎖・創造的今日教施設再編モデルの試み」が紹介されました。

 東川町には都市計画はないものの、町独自の計画をしっかり持って戦略的なまちづくり・施設づくりが行えている印象です。

 その代表が市街地中心部近くの小学校の改築や複合交流施設「せんとぴゅあ」など。

 長い期間にわたるコンセプトの連続性は首長さんのリーダーシップもあるでしょうし、外からの継続的なアドバイスなども有効に感じました。


    ◆


 また2番目の寒地土木研究所の松田さんからは「道の駅は地域のよりどころになれるか」というテーマのお話。

 道の駅は、それぞれ設置する自治体の事情が千差万別で、施設の性格にも幅広いバリエーションがあります。

 そんななか、民間と連携したり、公園と併設したり、防災機能を充実させたりして利用を高めている施設も多い。

 また「道の駅」はブランドとして強力な潜在力があるが、駐車場やフルシーズン24時間トイレなど設置しなくてはならないという縛りも厳しく、それらに至らない水準での同様な施設が今後あっても良いのではないか、という意見を興味深く感じました。

 
    ◆


 3番目は支部長である北大の高野先生の、「であえーる岩見沢の利用特性と効果」という話題提供。

 もともとあった大型商業施設が撤退したビルの再利用の取り組みの現状です。

 商業施設を1~2回に残し、それ以外には子供の遊び場や学習コーナー、スポーツ施設、塾などとして利用されています。

 頻繁な利用者の声としては、「この施設がなければ出かけてこない」とか「家に戻っている」というもので、この施設があればこそ出かけてくるよりどころとしての機能をしっかり果たしているよう。

 いかに床を事業者で埋めるか、ということは重要ですが、それよりも「いかに場所を作るか」という視点で計画をしたことが功を奏しているという評価です。

 
 最近は、自宅と勤め先・学校に続く第三の心地よい居場所として「サードプレイス」という場の必要性が提唱されています。

 自宅でもなく、行かねばならぬ職場でもなく、自分の意志で行きたくなる場所の存在やそこでの時間の過ごし方は、コミュニティの形成の拠点にもなり自分自身の幸せな時間に直結するのではないか、という提唱です。

 自分自身に時間を過ごしたくなるサードプレイスはありますか?それはどこですか?

 人生を豊かにする場所はどこでしょう?

 

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アスファルト舗装の修繕のタイミング

2021-09-01 22:59:24 | Weblog

 知人から、「ちょっと駐車場の舗装の修繕をどうしたら良いか、みてくれませんか」という相談を受けました。

 今日は帯広からの帰りでしたが、午後に時間があったので立ち寄って現場を見せてもらいました。

 見ると、車を置いている駐車スペースのアスファルト舗装がかなり傷んでいます。

 本来全体に一枚の板状になっているアスファルトの舗装が、次第に互いの粘着力を失って割れてしまい、小さな塊に分かれてしまってまるで亀の甲羅のよう。

 こういう症状はかなり前から傷んでいた舗装のほぼ最終局面と言えます。

 本来舗装は小さな石(骨材)に高温にしたアスファルトを混ぜて互いに粘着しているうちに敷きならして転圧して一枚の板状にすることで雨水を舗装の下に入れないことが長持ちのためのコツです。

 アスファルト舗装も長年使っているうちに表面のアスファルトが削れてやがて小さな石が一つ取れると、その周辺から少しずつアスファルトの傷みが広がってゆきます。

 痛みが小さなうちに修繕用のアスファルト合材を詰めて固めるようにしておけば、水の侵入を防いでさらに何年かは持つでしょう。

 しかし多くの人はその痛みの兆候に気がつかず見逃してしまうために、そこから水が入り冬に凍って持ち上げることで痛みがどんどん進行するというわけです。

 今日のところは、次回に作業担当者と同行してさらに詳細な修繕プランを立てることにしました。

 それにしても、舗装のちょっとした傷みを見抜けるほど舗装をまじまじと見ている人なんてまずいません。

 舗装の傷みを早期にチェックして、修繕プランを立てるようなサービスがあれば、これからの時代に受けるかもしれません。

 高度成長を過ぎて、道路や建物などインフラを莫大に作り上げてきた現在、これらをしっかり管理することがいよいよ必要な時代になってきました。

 後世の孫子のためにも、現代を生きる我々は、修繕に対する責任ある態度を取らなくてはなりますまい。

 子孫に残すのが財産ではなく付け回しであって良いはずがありません。

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