『不思議プロダクション』堀川アサコ

青森の伏木プロダクションに所属するものまね芸人・シロクマ大福（２５）は、得意のイタコおろしをはじめとして、大物芸能人から鳥から獣から、だれも知らない彼の小学生の恩師まで、器用に真似おおせる。

願望は、全国放送の電波に乗って、日本津々浦々のお茶の間に笑い声を響かせること。
問題は、大福に東京に打って出る度胸がないことだった。

そんな大福の元には、仕事ではなく不可思議な事件解決のオファーが舞い込むのだった。

あらすじには、ちょっぴりファンタジーのエンタメミステリーと書いてはいますが、私はファンタジーと受け止めました。
確かに事件も起きて解決もしているのですが、何というか醸し出す空気がファンタジーなんですよ。
とはいえ、私は好きですけどね。