『ホームズ連盟の冒険』北原尚彦

シャーロック・ホームズ・シリーズの脇役にスポットを当て、活躍させた短編集の第二弾です。

モリアーティ教授を犯罪王にしたきっかけとなった事件やワトソン夫人が解決したある家庭の揉め事、ベイカー２２１Ｂで働く少年給仕ビリーの探偵助手ぶりなど、とても面白い話が並んでいます。

今回、悪役で華々しい「犯罪王誕生」や「Ｒ夫人暗殺計画」が気をひく面もありますが、私としては、ホームズとワトソンを引き合わせた人物、スタンフォードが主役の「ワトソンになりそこねた男」に、凡人として共感を覚えます。
ホームズの前では平凡に見えるワトソンも、立派な変人だった、という事でよろしいでしょうか？（笑）

今度こそ、花見。

今日も、小倉城に行ってきました。

先週、花が開いていなかったので、リベンジです。
おかげ様で、五分咲きくらいにはなっていました。






いかがでしょうか？

『放課後スプリング・トレイン』吉野泉

福岡市の高校の二学年に進級して一か月になる泉は、親しくなったばかりのクラスメイト、朝名に彼氏を紹介してもらう日に、中心地、天神へ向かう地下鉄で奇妙な婦人に出くわした。
待ち合わせ場所で彼氏の友人、飛木さんに疑問を持ちかけたところ、鮮やかに解いて見せた。

この表題作を始め、文化祭で行方不明になった劇で使われるはずだったドレスの行方、席替えから始まった同級生の不審な行動、小学生の少年の嘘の理由と、飛木さんによって日常の謎が解かれていきます。

一つの話の中に、大きな謎ばかりでなく細々した不思議も隠されていて、なおかつ、一冊に大きな秘密まで隠れているところが楽しいです。

さらに、福岡市に住んでいたり通勤通学している方には、一層身近で面白く読めると思います。
私も昔住んでいたし、今でもたまに遊びに行くので、楽しめました。

『うどん キツネつきの』高山羽根子

表題作は、パチンコ屋の屋上で見つけた四つの赤黒い塊のうち生きている一つを飼育し続けた三姉妹の十五年の物語です。

他には、ボロアパートに住む個性的な住人を描いたものや、十五人の異父姉妹がいる孤島をなぜかテロリストが襲う話や、子どもがアップしたように思えるウェブ日記から大人たちが疑心暗鬼の陥る出来事など、普通のようで、どこか混乱させられるような内容の短編が並んでいます。

正直、私自身も途中から解からなくなったものが多いです。
一番解かりやすそうな「母のいる島」でさえ、ああですから。

円城塔さんよりは、解かりやすいのか・・・な？

3/27法事

昨日、祖母の法事のため、母の郷に行っていました。

本当に身内だけの小さな法事でしたが、ごちそうがこれでもか！というくらい出まして、残ったら持ち帰りになるようです。

終わって一休みしたあと、島原城の周りの桜を車内からではありますが見物しに行きました。
まだ咲き始めらしいのですが、小倉城の桜よりも開いていたように思えました。
写真を撮る余裕は無かったので、期待された方はごめんなさい。
今日、昼過ぎに帰宅しましたが、やはり緊張していたのでしょう。帰りの車の中で眠っていました。
一息入れて、ホッとしています。