こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『大正箱娘 怪人カシオペイヤ』紅玉いづき

2017-05-31 19:45:43 | 読書感想
帝京新聞の新米記者・英田紺は、女性だとなめられないために、いつも男の格好をしている。

今回、ちまたで噂されている「箱薬」という万能薬から始まり、降旗伯爵の病弱な子息、そして最後には殺人までからむ事件が起きてしまいます。

さらに、子爵の三男坊・時村燕也が、怪人カシオペイヤに何らかの関わりがありそうで・・・。

このカシオペイヤは、何を目指して犯罪を繰り返すのか?また、箱娘の力と彼女の目的、国は彼女に何をさせようとしているのかが、気になるところです。
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『優しい幽霊たちの遁走曲(フーガ)』太田忠司

2017-05-30 19:30:49 | 読書感想
売れないホラー作家・津久田舞々は、一番付き合いの長い編集者・明神に提案され、G県の南側にある小さな町・古賀音(こがね)へと向かった。
30分の炎天下の道のりの後、たどり着いた役場で聞いた町長の毛見の話によると、町の復興のため、津久田にこの町に移り住み、ここを舞台とした本を書いて欲しいと言うのだ。

太田さんがホラーを書かれるのは、2回目くらいでしょうか?
初めは、知らないうちに地元の名士が封じた神々の封印を解いてしまい、その扱いに困ってしまうという話に終始するのかと思いきや、ずいぶん壮大な話になりました。

金の話は、もしかしたらという考えは浮かびましたが、それもありつつ伏線として、さらにその想像を遥かに超えた大きな話になろうとは、思いもつきませんでした。

もっと書きたい感想はありますが、ネタ晴らしになりますので、この辺で。
少し架空の地球の歴史も絡む、とだけ申しておきましょう。

お薦めです。
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『もののけ屋 一度は会いたい妖怪変化』廣嶋玲子

2017-05-29 19:14:45 | 読書感想
子どもたちが望む不思議な力を持つもののけを、貸し出してくれるもののけ屋。

クラスで一番速く走りたい亜樹には「青足」
図書室を理想通りにしたいさくらには「筆鬼」
好き嫌いの多い圭介には「ふた口」
肝試しに行きたくない庄司には「夜叉蜘蛛」
そして、夜の病院では「遊児」

大抵、初めのうちは良くても、子どもたちが約束を違えることで、不幸な結果を招きます。
この中で唯一、良い結果を出したのは、どの子だと思われますか?
お楽しみに。
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コミックス『嘘解きレトリック8』都戸利津

2017-05-28 19:47:45 | アニメ・コミック・ゲーム
今回の鹿乃子と左右馬は、左右馬の義姉・佐伯澄子さんの命を奪おうとする首謀者を特定するために、彼女と左右馬の兄・篤嗣が招かれている園遊会に潜入することとなった。

危険な場面もありましたが、逆に佐伯夫婦の関係がよくなったのは、何よりでした。
ただ、篤嗣が容赦ないというか・・・まあ、相手がそれだけのことをしたのですから、仕方ないというか何というか・・・。

第三十八話では、好きな方が結婚することとなったが、自分の心に嘘はつききれず、祝事務所に同居することとなった嘘つき女性の話です。
この話、今の時代でもなかなか難しいのに、この時代は、もっと難しかっただろうなあと思わずにいられない物語でした。
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『雨ふる本屋』日向理恵子

2017-05-28 19:36:16 | 読書感想
病弱な妹・サラにお母さんを独り占めにされているという不満のあるルウ子は、雨宿りで訪れた市立図書館でポケットにしのばせていたカタツムリに逃げられ、追いかけているうちに、不思議な古本屋に迷い込んだ。

兄弟姉妹がいる人は、誰でも持つ不満をふくらませた物語・・・でしょうか?
私もわりと空想好きの子どもだったと思いますので、『雨ふる本屋』に物語を提供していたかもしれません。
出来はともかく(^^;)
続編もありますので、読むのが楽しみです。
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