こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『食堂つばめ(6)忘れていた味』矢崎存美

2015-11-30 19:39:34 | 読書感想
今回、餃子をリクエストしたのは、藤原一太。
どうやらエレベータ事故で、この街に来てしまったらしい。
ただ、彼にとってこの街は二度目の訪問らしく、死後の世界だということが分かっているようだ。
そのせいか、食堂つばめに女性を連れてきてからも、同じ事故に遭った人々を探すべく、走り回っている。

生きたままこの街に来ることのできる柳井秀晴は、そんな彼が本当に死後の世界に引き込まれないか心配で、ついて回っていた。
さらに、全員見つけて生還させたら、一太も帰ると思っていたがそんな気配が無い。
一太は、何が心残りで生還できないのか?

今度の人々は、もりもり食べているので読んでいてとても安心できました。
ただ一太が、一度目のときにそういう思いをしたため、現実にまでそういう影響があったとは思いつきませんでした。
つらい思いが解消されて、良かったです。

また、あとがきとおまけのショートショートも、とても楽しめました。
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『怨讐星域III 約束の地』梶尾真治

2015-11-29 19:29:29 | 読書感想
ノアズ・アーク号が<約束の地>の衛星軌道に到達し、惑星の調査を開始した頃、宇宙船船体に付着した真菌の一種が、徐々にノアズ・アーク号を蝕んでいた。

一方、地上では、悪魔の末裔を皆殺しにするための準備が進められていた。

果たしてノアズ・アーク号とニューエデンの人々は、殺しあうしかないのか?

なるほど、危機的状況ではありましたが、それが功を奏する結果になったのですね。
ただ、ノアズ・アーク号のどれだけの人々が無事に地上に着いたのかを考えると、心が痛みます。

それはともかく、今度こそみんな揃って最善の道を選んでいただきたいものです。

面白く、とてもホッとする結末でした。まだまだ、困難な道は待っていますけど。
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『ここはボツコニアン5 FINAL ためらいの迷宮』宮部みゆき

2015-11-28 19:34:42 | 読書感想
ボツになったゲームの世界で、ピピとピノという双子の姉弟が魔王と戦うために回廊図書館の6つの鍵を集め、6冊の「伝道の書」を見つけるという冒険をしてきた。

最終巻ということで、宮部さんも急いで色んなことを割愛しております。
今回、私がわりと気に入っているのは「ミニゲーム 落ち物パラダイス」です。
今まで回ってきた世界に戻って様々な力を得ていき、同時に宮部さんのゲーム話も聞かされるという、あわただしくも楽しい展開になっていました。

それにしても、魔王がピノピ姉弟にとって身近な存在なんだろうな、というのは予測がつきましたが、次の魔王はピノピにならなかったのは、意外でした。
あと、私はRPGよりシミュレーションゲーム派なのですが、このシリーズは結構楽しめました。
ただ、宮部さんの本で読んだ作品が『小暮写真館』に続いてこれが二作目だというのが、申し訳ありません。
ファンが多くて新刊がなかなか回ってこないので、あきらめの状態なのと分厚くてなかなか手を出せないというのがあるのかもしれません。
人気作家は後回し、という私の読書傾向もありますが・・・。
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『がーでん姉妹(3)』竹本泉

2015-11-27 19:32:14 | アニメ・コミック・ゲーム
空子にラブレターをくれた斉藤くんは、今日も三つ子の区別がつかず一体自分が本当に好きなのが誰なのか、分からない状態。

そんなある日、カナリにどれが誰かを教えてもらってから、花子だけ区別がつくようになり、改めて花子にラブレターを渡す。

一方、カナリのクラスメイトの河寺くんが池子のファンだということで、カナリと気が合うようになる。

池子はモテモテと言っていいのかもしれませんが、三つ子は怪しいですね。
今のうちに嘘を辞めないと、将来、困りそうなんですけど。

あと、このコミックスはリアルタイムで連載しているようなので、どんどん時が経っていくのですが、庭姉妹がみんな社会人になっても続いていきそうな気がします。
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『恋せよ魂魄 僕僕先生』仁木英之

2015-11-26 19:27:20 | 読書感想
ラサから青海へと向かう高原の道の先には、白く雪をかぶった鋭い峰々が東西へと果てしなく続いている。

僕僕一行が峠の入り口で一泊しようと宿を探していると、ドマと名乗る男が、自らの体と引き換えにしても妹のタシの心臓の病を治してほしいと訴えてきた。
今まで、どんな医者も薬師も治せなかったらしい。

今回、王弁が自分の仙骨の力を無意識に使い、一見、タシの病を治したかのように思えたが・・・。

仙骨を欲しがる者、仙人でありながら、まだ、俗人のような力を求める者。
今回の旅路も厳しく悲しいものでしたが、話の流れからすると、これから一層厳しく、ともすると戦いさえ含むものになりそうな気配です。
また、僕僕先生自身のことも心配になってきました。
王弁と仲間たちと一緒に、ずっと旅を続けてほしいのですが、そろそろ終わりが来るのでしょうか?
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