こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『探偵は教室にいない』川澄浩平

2023-07-07 19:56:11 | CD・DVD等
 
海砂真史は、頭が切れても変わり者の幼なじみ、鳥飼歩に幼稚園以来会っていなかったが、中学生になってから久しぶりに再会してみると、ほとんど学校に行っていないという状態だった。
彼によると、中学校で学ぶ事は無いらしい。

そんなある日、真史の許に届いた差出人不明のラブレターが届き、不審に思った彼女は歩に相談に行ったのだが。

2018年の作品を、今頃読んで紹介するのに意味があるのかは分かりませんが、面白かったです。
鮎川哲也賞受賞作なので長編かと思いきや、四編から成る連作短編でした。

その中で私にとって一番印象に残る作品は、第二話。
才能があっても一家族に才能が二つあった場合、どうしても優秀な方だけが優先されてしまうという悲しい状況に、胸が痛くなりました。
それは両親がそうしたというよりも、一般的な家庭には二つもピアノを置いて防音までできないという事情もありそうですし、何より才能のある彼自身が選んだことでもあって、小説の登場人物に過ぎないのですが、やりきれない気分にもなりました。
もちろんミステリとしてとても面白く、他の三編も楽しく興味深く読めました。
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CD『SUGITETSU STATION』スギテツ

2022-09-30 21:14:59 | CD・DVD等
 
今回は、スギテツさんの今までの鉄成分の多い曲と、多分、新たに作曲した鉄曲が入ったベストアルバムです。

1曲目はJR東海「HC85系」車内チャイムの曲のロングバージョンです。

2曲目は汽車の汽笛を「観光列車」に合わせて汽車や新幹線の様々な音色で聴かせて下さいます。
ただ問題は、汽車のものと新幹線のものの音色の違いは分かりますが、同じ新幹線で0系と100系と300系の違いは、私には分かりません。
コンサートで違いを伺いたいところです(^0^)/

3曲目は、確かに「威風堂々」と線路が続いていますよね?

4曲目ですが、この「A列車で行こう」とのMIXの中にヴィヴァルディの「四季」の「秋」成分があるはずなのですが、「秋」の聴きこみが足りない事に気づきました。
ところどころ「ここかな?」というメロディはありますが・・・。
あとチェンバロは使っていますよね?

5曲目はベートーベンの「月光」と日本の鉄道唱歌のMIXです。
意外と合うものです。

6曲目は杉浦さん作曲の「Maxやまびこカノン」
私はスギテツさんのパロディも楽しんでいますが、杉浦さんの作曲なさる曲も好きなんですよねえー(^_^)

7曲目の「無伴奏バイオリン踏切ソナタ」ですが、文字通りバッハの「無伴奏バイオリンソナタ 第1番」と踏切の警告音を混ぜてます(^^;)
なかなか楽しくて違和感ないですよ。

8曲目「関東私鉄『踏切』協奏曲」
こちらもヴィヴァルディ「四季」を持ってきたよー。
「冬」だけど。
ただ、わざわざ選んだだけあって警告音に合っていますよねえ。
さらに私としては「春」の次に「冬」がメロディを覚えているかもしれません。

9曲目は「亡き名鉄7000系のためのパヴァーヌ」
ごめん。私が名鉄7000系を知らないので、どこにその成分があるのかが分かりません(;^ω^)
教えて詳しい人。

10曲目は「舞曲『いい日旅立ち』」
私の持つCDでは「SUGITETSU ACADEMICA」にあるのかな?

11曲目は「協奏曲『涙の乗車券』」
これも「四季」から一番有名な「春」
使い勝手がいいのでしょうか?
有名曲だからなのか「春」成分を強く感じます。

12曲目は杉浦さん作曲の「夢と想い出のミュージアム」
特定のミュージアムではありませんが、曲調がそこの歴史とか人々の想いを想起させるんだろうなあ?と思うような器の大きそうな、それでいてノスタルジックな雰囲気の素敵な曲です。

13曲目は、タンゴですか?
楽器の名前は思い出せませんが、この間聴きに行ったコンサートの人の楽器が使われています。

14曲目の「蛍の『ひかり』号」は「スギテツベスト」でおなじみで、しっとりと聴かせて下さいます。

15曲目の「朝焼けtravelog2019」ですが、まさに朝の出勤時に聴くのにピッタリ。
杉浦さん作曲です。

16曲目は、ジェフ・ベックです。
ノリノリですね。

17曲目では、銀河鉄道999が「木星」にしずしずと向かいます。

そしてエピローグの18曲目は、確かに線路は続くけれど帰途についていますね。

19曲目では、列車が翌日に向けて英気を養っているような曲で、好きですね。
これも杉浦さんの作曲。

20曲目は六角精児さんの歌う、少し冴えないけれど味のある男性の哀愁のあるいい歌です。

で、本当にラスト曲、21曲目「アルプスの牧場」チャイムです。

鉄道好きに、より楽しめるアルバムです。
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DVD『谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~』谷山浩子(ネタバラシあり?)

2022-09-23 08:49:11 | CD・DVD等
 
今年の4月29日に東京国際フォーラムCで開催されたもので、当時、配信もされていました。
なので、今回はまずオーディオコメンタリーを聴きながら観てみました。
谷山さんご本人はもちろん、定番メンバーの石井AQさんと斎藤ネコさんのコメントが聴けます。

例えば冒頭で、30周年コンサート以来5年ごとに周年コンサートをきちんとしたものでやって来たが、前回のコンサートを超えるのが大変だからと5人のオールリクエストにしたが、近くなってくると谷山さん真っ青、とか、オールリクエスト開始当初は30代で曲数も少なく頭も元気だったので良かったが、30年経って曲数は増殖し脳細胞は減っているので大変になってきたとか仰っていました。

あと、思ったよりきちんとされているのにご自分で出来ておられたと思ったのか、AQさんかネコさんが「コンサートみたい」と仰っていました。←コンサートです(^^;)

『催眠レインコート』のコメントでは、ネコさんが以前に比べると前に出るんだけど出過ぎなくなっていて、昔はもっとガリガリ前に出てたとも。

『鬼こごめ』での橋本一子式メソッドと谷山浩子式メソッドにも、笑いました。
でも真理かもね?
またオールリクエストでミスした時の対応とかも色々お話なさってましたね?

『僕は帰るきっと帰る』では、渡辺さんがこの曲を若手ベーシストのスパルタ教材として使っているとの話をAQさんが仰っていて、どうやらベースはここまでしていいんだというお教えらしいです。

あと、コンサート参加者のご主人が、このリクエスト方法だと歌手の好きな曲選び放題じゃんと言われて「くそー」と思ったとか。
席番号を仰るのは、ガチリクエストだよと証明するためでもあるそうです。

何だか、こう書き続けているとコンサートの会話やオーディオコメンタリーのコメントへの感想になりそうだし、ネタバラシになりますのでこれくらいで。

あ!でも『果物屋のテーマ』『マイケルという名のパン屋さん』の作詞者の方、未だに作者不詳のままだそうですが、不都合なければ谷山さんに名乗り出て差し上げて下さいね♪
別に谷山さんに頼まれたわけではないのですが、「ギャルギャル神戸」(ですか?)以来待っておられるようですので。

全体として、なかなか一般の方々は知らない曲ばかりの選曲になっていて面白いです。
ただねえ、谷山さん。
初めの曲が『まもるくん』というのは、初めて谷山さんを聴く方に聴かせる曲か?と仰っていましたが『偉大なる作曲家』をコンサート冒頭に持ってこられたあなたが仰いますか?(^^;;
モンティパイソンも、そう一般的ではないですよ?
面白かったので、ファンとしてはアリです!

何にしても、割と他のミュージシャンの方々もやり始めておられるようなオールリクエストの先駆者である谷山さんが、初めてバンド形式でなさったオールリクエスト。
楽屋話というか業務連絡までステージでなさるのも、観客にとってはものすごく楽しみなのですよ。
※なんて言ってもしょうがないと谷山さんが言われていましたが、そこも含めて楽しむのがこのコンサートです。
ミスやキー間違いや、リズム違いでやり直すのも、ライヴ感があって楽しいのです。
他のミュージシャンの方のファンの方の許容量がどうかにもよりますが、谷山さんのファンは意地悪でもありますが(滅多に弾かない曲をリクエストするとか)大らかでもあります。

まあ、そればかりでなく、参加なさるミュージシャンの方々の能力も高いのかもしれませんよねえ。
興味のおありの方はぜひ!
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ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 in 福岡市博物館

2022-05-25 21:03:23 | CD・DVD等
  • 久しぶりのエジプト展、もう、始まる前から「行きたい、行きたい」と、職場でも言っていたのですが、ようやく行ってまいりました。

    今回の展覧会では、森川智之さんがナレーターを務めるとも伺っていましたし、たまにはと思い、音声ガイドをお借りして入室。

    プロローグから、森川さんの二枚目真面目声にうっとり・・・と、なれば良かったのですが、なまじ、森川さんのいくつかの声の表現を知っていたので、妙に笑えてきて困ってしまいました。
    しょっぱなから、シューマイくんこと、S.S.D.S.のミヒャエル・シューマイヤー君の甲高い「~なのだ!」を思い出して、オチがあるのではないかと思えて仕方ありませんでした。ごめんなさい、森川さん。

    それでも流石に1のロゼッタ・ストーンのレプリカでは、気を取り直して内容に集中出来て、ヒエログリフは公式文の文字で、二段目の文字が一般の方が主に使われる崩し文字、という風に伺い、そこまで分かるようになったんだーと、感動しました。

    さらに面白かったのが、歴代の王の名前には何らかの形で守護してもらう神の名前が入っているという事。例えば、ツタンカーメンの中には、アメン神の名が入っているようです。

    他にも色々ありつつ、次に興味を持った・・・というか、音声ガイドならではの楽しみとなったのが、「クゥと家族の供養碑」を、アクセントや正確なところはともかくとして、古代エジプトの言葉で、森川さんが読んで下さったところ。
    そっかー、大まかにはこういう言葉を話していたと想像できるんだなあ、と感動する事しきりでした。

    あと、宝飾品も美しいのですが、何よりも今回の目玉はミイラもさることながら、棺を立てて並べて展示しているところ。壮観でしたよー。
    ミイラとしては人間は普通としても、動物の中の猫とかの定番はもちろん、ワニのミイラは全身かと思いきや一部だったり、蛇のミイラはコブラだったりと、見ながら興味津津でした。

    だいぶ端折りましたが、全て観終わってからお土産ですみっコグッズを購入したところ、おまけとしてリラックマとすみっコのイラスト入りで、ヒエログリフをアルファベット表記したリラックマ側と、それを使って「しろくま」「たぴおか」「ざっそう」などなどを単語として並べているすみっコ側のシートをいただきまして、これが一番嬉しかったかもしれません。
    実はヒエログリフって、表形文字と表意文字の二つがあるらしく、そういう面では日本語に似ているかもしれないと感じました。
    とは言え、どうやら言葉の文化圏としては、全く別のように昔は伺ったので、似た面もあるくらいに思った方がいいのかもしれません。

    ちなみにグッズは、メジェド神に扮したとかげ、ラー神に扮した本物のぺんぎん、トト神に扮したふくろうと、クリアファイルを購入しました。ぬいをいっぱい買いたかったのですが、1人3個までだそうです。
    購入グッズの写真も撮ってみました。

    とにかく、とっても楽しめる展示ですので、予算とご都合がつけば観に行って損はない・・・というか、お得だとさえ思えます。ぜひ。
    あ、音声ガイドは600円です。
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CD『浩子の宅録』谷山浩子

2021-12-04 20:06:19 | CD・DVD等
 
11/17に発売された谷山浩子さんのアルバムです。

文字通り、ご自宅で全ての演奏録音作業を一人でなさったアルバムで、聴くまでは「どうかな?」と思っていたのですが、安定のいつもの世界です。

3曲目は、ROLLYさんが歌われる事を前提に創られたので、いい意味でイカれた世界となっています。
4曲目も、ますむらひろしさんの不思議な世界で、とてもファンタジックで面白いです。
あと、宮崎吾朗監督作詞の曲が3曲入っていて、私の好みとしては「春のさけび」がお気に入りです。

今回は、思ったよりおとなしめのアルバムでしたので、もう少しぶっ飛んでいたり、黒かったり、妙だったりする曲も欲しかったな、とわがままな事を思ったりしました。
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