こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ぜんぶ本の話』池澤夏樹・池澤春菜

2020-11-30 19:48:24 | 読書感想
 
作家である池澤夏樹氏と、その娘さんで声優の池澤春菜さんとの、本についての対談集です。

前回に引き続いての対談集ですが、偶然です。

児童文学に始まり、少年小説、SF、ミステリー、そして夏樹氏や春菜さんにとってのおじい様にあたられる福永武彦氏の本についてと、様々なジャンルにわたって対談なさっています。

春菜さんをうらやましく思うのは、常に身近に書物がたくさんあった事でしょうか?
もちろん、あるだけでは駄目で、いつでもジャンルや年齢による制限なしに、興味の赴くままに読めたというのは、読書好きになるのが当然ですよね?

それにしてもいいなー。
本について語り合える親子。
色々複雑なご家庭でもあったようですが、読書に関しては、かなり恵まれた環境だったのではないでしょうか?
とても興味深く読ませていただきました。
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『シークレット 綾辻行人ミステリ対談集in京都』綾辻行人

2020-11-27 19:44:38 | 読書感想
 
色んなタイプのミステリ作家の方々と、綾辻さんの対談を集めたこの本。

お相手は、私もよく存じ上げている方から、不勉強にもお名前も初耳の方まで様々ですが、どの方とのお話も知的刺激満載で、大変面白く読ませていただきました。

これでまた、読みたい作家さんが増えてしまったのは、嬉しいけれどつらくもあります(苦笑)
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『Another2001』綾辻行人

2020-11-23 20:03:33 | 読書感想
 
2001年度の夜見山北中学3年3組では、より効果が上がるよう〈いないもの〉を2人に増やすという対策を立てた。
しかし今年も机と椅子が1組足りず、1人また1人・・・いや、それ以上に関係者が亡くなっていった。

さらに三年前に災厄を止めた方法は、今回も一時的には効果があるように見えたのだが、その後、再び威力を増し、一層死者が増えていった。
〈いないもの〉の対策は、役に立たなくなったのか?

記憶ばかりか記録の改ざんが行われるため、照らし合わせるものが全く無い中、どうやって災厄を止められるのか?

いやあ、途中で災厄が止まったのにページ数が余り過ぎていたので、これで済むはずが無いとは思いましたが、そう展開するとは思いつきませんでした。
結局、今回の対策は、状況をかえって混乱させるだけだった、という事ですね。
そして物語が終わってみると、表紙絵に納得でした。
辞書並みの分厚さではありますが、さくさくと読み進められる面白さでした。
お薦めです。
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『三兄弟の僕らは』小路幸也

2020-11-15 19:41:13 | 読書感想
 
稲野家の三兄弟、朗、昭、幸は、それぞれが大学三年、高校二年、中学二年の夏に、両親を交通事故で亡くした。
それは、両親が結婚二十五周年を記念した観光旅行での事だった。

突然の事に、何をすればいいのかも分からず、母方の祖母に電話をし、その采配で葬儀の手配から保険の手続き、銀行口座をどうするかまでを教えてもらった。

それらが落ち着いてから少しずつ、両親が生きてきた中での背景を三兄弟も知るところとなり、三人で何度も驚き、対応を話し合う事となる。

この三兄弟は、本当に真っすぐに育てられていて、とてもいい人柄をしています。
両親それぞれに、あれだけの背景がありながらも、そのように育ててきたところを尊敬します。
さらに、そういう三兄弟とはいえ、優衣ちゃんへの素敵な接し方と心からの愛情も素晴らしいと思います。
なかなか、ああは行きません。
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『さよなら願いごと』大崎梢

2020-11-14 19:49:37 | 読書感想
 
数十年前、白沢町の朝日橋の近くで、十歳の女の子が首を絞められて殺された。

その後、女の子の幼なじみが大人となり、改めて事件を調べ直して真相に行きついたと思わせる電話をかけてきた後、行方不明となった。
それから数年後に、県立白沢高校の新聞部が道路の誘致合戦の名残の廃ホテルについて調べ始めた事から、全ての事件の真相が明るみに出る事となる。

今の政権を見ていると、こういう事件をたくさん起こして知らん顔していそうに思えるのは偏見でしょうか?
総理大臣が法律に違反して知らん顔しているのだから、ありそうに思えてしょうがないんですよねえ。
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