こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

竜とわれらの時代

2007-04-30 00:00:00 | 未分類
川端裕人さんの『竜とわれらの時代』を読みました。

風見大地が高校生の頃、弟の海也と共に、恐竜の化石を発見した。
その後、アメリカの大学に進んだ大地は、『財団』の援助の下、その手取の里の恐竜発掘に帰ってきた。
手取の里の竜神信仰。恐竜をあてこんだ観光開発と一町二村のリーダー争い。
キリスト教に即した歴史を創り上げようとする『財団』
アメリカ的発展を遂げようとする国々を敵視するイスラム教原理主義団体。

様々な思惑が交錯し、争いが発生し、意図的な事件が起こります。
それは、あらゆる喜怒哀楽であります。
考古学というものは、ある事をあるがままに受け入れて、科学的・客観的に分析していくものだと思います。
宗教は、人間の願望や思想で事実を捏造するものなのでしょうか?だとしたら、悲しいです。

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よみきりものの・・・わらいの園々

2007-04-28 00:00:00 | 未分類
竹本泉さんのコミックス『よみきりものの・・・わらいの園々』を読みました。

今回は、全作品『よみきりもの』第一巻の続きです。
読んでみて「この話、五年前の作品だったっけ?」と思うことしきりです。
まぁ、何回も読み返しているしねー。

特に好きなものの一つは『あっちでもこっちでもあうあう』
とにかく踏みまくる話。足でも「マンホールのあうの人」でも。

『笑いの園々』では、美人で頭が良くて性格が良いひとでも、笑いが変だとつきあう場所を考えてしまう
という話。
「げひょひょひょひょ」とか「だひゃひゃひゃ」とか笑う人と、
コメディ映画やお笑いの舞台を見にいきたくないよねー。

『兇悪の光線』は、近眼の人が眼鏡を外すと、瞳はゆれる100万ボルトになるという話。
まぁ、眼鏡を外すと美少女という典型的な少女まんが?でも、性格は兇悪。

他の三作品も面白いのですが、あとは読んでみてください。

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メシアの処方箋

2007-04-27 00:00:00 | 未分類
機本伸司さんの『メシアの処方箋』を読みました。

ヒマラヤの氷河の下流にある氷河湖。それが決壊して洪水にならないようにダムが造られている。
パペティアは、そこの水位が上がらないように管理するのが仕事だ。
そんなある日、上流に氷河湖の一つが決壊し、土石流が押し寄せてきた。

その、よどんだ水の中から舟の舳先のようなものが現れ、舟の中から木簡を紐でつないだ冊のようなものが
発掘された。
そこに描かれていた花模様を解読して分かった事は?
生命倫理と生命の科学的解明。実験は、どこまでが許される範囲なのか?救いとは何か?
知りたいという気持ちは大切ですが、ある意味、科学者の怖さを感じられる物語でした。

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よしさんの掲示板で、十代の方にお勧めの本を書かせていただきましたが、なかなか難しいですね。

私が十代の頃は、新井素子さんの『星へ行く船』シリーズや久美沙織さんの『丘の家のミッキー』
氷室冴子さんの『ざ・ちぇんじ』『なんて素敵にジャパネスク』大和眞也さんの『ジュゼ』シリーズなど
読んでいましたねー。
あとは、星新一さんの文庫本を古本屋で買いまくり。高校を卒業した頃からリアルタイムで
読めるようになりました。
そして、筒井康隆さんや小松左京さんの短編集を2、3冊ずつくらい。
草上仁さんは、二十代になってから読み始めました。並行して梶尾真治さん、菅浩江さん、
大原まり子さん、岬兄悟さん、火浦功さんなど。
十代で読んだ本は大抵品切れなので、勧めにくいのです。ごめんなさい。

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僕僕先生

2007-04-26 00:00:00 | 未分類
仁木英之さんの『僕僕先生』を読みました。

王弁は、父親が金品を貯め込み、無為に百まで生きても充分におつりがくるくらいの財産が
あるのをいい事に、毎日を何もせず、佳肴を楽しみ、風光を愛でるだけの生活をおくっていた。
そんなある日、不老長寿を求める父親が、黄土山の仙人様への供物を持っていくという使いを
王弁に頼んだ。
父は、王弁に一緒に神仙の道を究めてみないかというのだ。
しかし、仙人・僕僕が言うには、父親には仙人になるべき仙骨も仙縁が無く、王弁には、
仙縁ならあると言う。

それからの王弁は、足繁く僕僕の元へ通うようになる。
そのうち、重い病の者に僕僕が仙丹を処方したことで、邪教を組織し、ひそかに国に害をなすと疑われ、
二人は旅に出ることとなる。

様々な不可思議に出会い、天仙に出会い、社会の裏側も見て、王弁は成長していきます。
僕僕を慕うことから始まった修行。難しいことを言わず、自然体で王弁に教えていく態度が
良かったのでしょう。
とても優しい物語でした。

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忘れな草

2007-04-25 00:00:00 | 未分類
佐々木丸美さんの『忘れな草』を読みました。

弥生と葵は共に孤児。
幼い頃、育ててくれたおばさんは、彼女たちを差別していた。
「やよいは立派な家から預かった子、あおいはしらない人が置き去りにして行った子、
あおいは捨て子なんだよ。だからおばさんはあおいが嫌いだった」

のちに、実は、彼女たちのいずれかが企業の継承権を持つことが分かった。
どちらが本物なのか、様々な策略の中で彼女たちの恋心も揺れる。
虚実入り混じった情報に翻弄されて、心は千々にみだれるばかり。

ある意味、シンデレラストーリーでしょうか?
様々な恋愛哲学が披露され、読んでいて疲れてきました。
私は苦手です。

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