今年も色々お世話になりました。
来年の皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたします。
来年の皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたします。
ようやくというか、今頃読んだのですよ。遅いですね(^^;)
さて、東大卒の優秀な弁護士なのに、その優秀さと人の好さで猫専門の弁護士のように思われることになってしまった百瀬。
以前、勤めていた弁護士事務所から回された案件は、葬儀が終わり霊柩車に乗せられた遺体が、車ごと誘拐されたという内容だった。
他には、動物に関する細々した相談はあるものの、そこでの百瀬も人の好さを発揮して収入につながらないといった始末だった。
さらにプライベートでも、結婚相談所で紹介された見合いで、二十九回失敗するという状態だった。
こんな百瀬ですが、様々に出てくる小さなエピソードがいつの間にか見事につながり、ハッピーエンドに至っていました。
もちろん、例の案件も、百瀬が解決するといった結末です。
なるほど、これがシリーズになるのも分かる気がしました。
猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫) 価格:¥ 660(税込) 発売日:2012-03-15 |
主人公が毎朝パン屋に通うコースのひとつに豪邸が建ったのだが、そこの住人は姓が主人公と同じばかりか、顔までそっくりだったという「豪邸の住人」
精神活動を活発にしてくれるあるサプリメントは、高齢者にある悪影響を及ぼすらしいという「アシュラ」
この短編集に出てくる主人公はすべて高齢の方ばかりで、その文章が書かれたころの眉村さんの心のあり様を、色濃く反映しているようにお見受けします。
かといって、表題作のタイトルから自殺願望があるのではとは、思いませんが。
ちなみに、私の好みからいくと「月光よ」「自殺卵」「ペケ投げ」「佐藤一郎と時間」がいいと感じられました。
自殺卵 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2013-08-22 |