こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『繕い屋 月のチーズとお菓子の家』矢崎存美

2017-12-28 19:42:12 | 読書感想
平峰花と猫(?)のオリオンは、コンビで人の心の傷を治す活動をしている。
悪夢の中にある傷の素は、夢見る本人が食べるととても美味しく、食べることによって傷を癒す事ができるのだ。

それぞれの傷を治す過程も様々で、ただ、どの傷の素もたいへん美味しそうで、興味深くもありますが、話が進むにつれて、花の本人も知らない過去の謎などが現れてくるのも、面白く感じました。
また、花の従弟の友が今後、力を持つ事ができるのか?持てたとしても発揮できるようになるのかも、気になるところです。

ホラー風味もありつつ、今回の矢崎さんの作品も美味しそうなのが嬉しいですね。
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小倉城庭園で上方落語 九雀亭其の九

2017-12-24 20:37:21 | 落語
本日16時から小倉城庭園和室で開催された、桂九雀さんの落語会に行ってきました。

雨降りだったため、開場前にもかかわらず九雀さんが和室に入れてくださって、会場設営まで拝見させていただいて、少しお得?
まあ、柳家三之助さんでは、高座の解体作業が拝見できるので、これで、設営と解体両方を見ることができた落語ファンということで・・・何もついては来ませんが(^^;)

今回は「ねずみ」「蕎麦の殿様」中入り後は「らくだ」という演目になっていました。
そして、こちらでは珍しいことにお囃子で、岡野鏡さんという方がいらしていました。
始まる前から三味線の音がかすかに鳴らされるのを聴くのも、風情があっていいな、と思いました。

で、内容ですが、九雀さんの「ねずみ」は、お涙頂戴ではなく、割とからっとした噺でした。
「蕎麦の殿様」は江戸落語だそうで、初めて拝聴しました。殿様のわがままぶりに翻弄される家臣が気の毒ながらも笑えて、とても楽しめました。
最後の「らくだ」は、どんなオチでくるかな?とワクワクしながらも、屑屋の豹変ぶりに困惑するらくだの兄貴分が笑えました。

写真は、落語会のあとに写した小倉城庭園の入り口です。会場内も携帯で撮ったのですが、かなりぶれていたので載せるのはやめました。酔いそうな写真なんです。どうやったらこんな映像が撮れるのか、自分でも不思議でした。



主催の中尾様、ありがとうございました。
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『手がかりは「平林」神田紅梅亭寄席物帳』愛川晶

2017-12-16 19:46:52 | 読書感想
表題作では、お伝さんが師匠の馬伝の代わりに小学六年生のための落語の特別講師として「平林」を語りますが、思いがけない質問をされて、以前の自分と師匠のやり取りを思い出させる状況になります。

また、お伝さんがアパートの近所で襲われ、子どもたちの間でよく知られる「アメショーさん」に危ないところを助けられます。

次の話「カイロウドウケツ」でも、お伝さんは舞台の上で怖い思いをし、今回のお伝さんは災難にやけに遭います。

どちらもとんだ迷惑でしたが、前者では「アメショーさん」と雷音くんに優しいまなざしが注がれているところが素敵ですし、後者では、お伝さんの複雑な人間関係に混乱しつつも、悪いたくらみを封じることができたところが幸いでした。

面白かったです。
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『ぶたぶたラジオ』矢崎存美

2017-12-15 19:47:31 | 読書感想
『ぶたぶたの本屋さん』の続編で、ぶたぶたさんはAMラジオの悩み相談コーナーを受け持ちます。

相変わらずぶたぶたさん初心者の反応は新鮮ですが、ぶたぶたさんご本人は、あまりいい気持はしないんでしょうね。
周りの人間としては、自分たちと同じ反応をしているよとニヤニヤするのでしょうが。

それはともかく、私が一番共感したのは「ずっと練習してたこと」の波留です。
私自身もズボラで、休日は、やりたい事、やらなきゃならない事の半分もできていません。
このお話のおかげで、妙な焦りは減りましたが、少しはやれる事を増やしたいと思っています。

今回も、ぶたぶたさんのおかげで、心が温まりました。
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DESTINY鎌倉ものがたり

2017-12-11 20:25:55 | 映画
映画の予告で、色んな魔物などが映っていて面白そうなので、観に行ってきました。
で、観終わって気づいたのですが、これって西岸良平さんのコミックスが原作なのですね。

幽霊や魔物と人が共存している鎌倉は、黄昏時の怪しさを持ちつつどこか温かく懐かしい、素敵な世界でした。

中でも私が特に気に入っているエピソードは、妻・亜紀子と貧乏神との心の交流でした。
また、あの登場人物が、あの俳優さんだという事に後で気づいて、とても驚きました。

夕暮れ時の不思議な世界が好きな方には、特にお勧めです。
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