こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ワールドコン受付

2007-08-31 00:00:00 | 未分類
実際は、昨日から始まっているワールドコンですが、昼に関内に到着し、
ホテルに荷物を預けてパシフィコ横浜へ。
近くのカフェで昼食後、受付を済ませしばらくタイムテーブルを見つつ、会議場の下見。
家族連れの知人に出会い、しばらく話し込む。

チェックインのためにホテルに戻り、手続きを済ませた後、再び会場へ。

16時からの『未来の女性たち一部未来の女性たち』に参加。
パネラーは、小谷真理さん、新井素子さん、大原まり子さん、大串尚代さん、久美沙織さん、
若木未生さん、キャンダス・ドーシィさん、メアリ・ナイトンさん、エイミー・トムスンさん。
サプライズゲストとして、生野頼子さん。

テーマは、『SFやファンタジーにおける女性性とは?』また『自分が小説を書く中で、
意識的にしろ無意識にしろジェンダーというものが表れてきているのか?』ということでした。
もう一つあるんだけど、時間が無くてそれぞれの答えができず、長くてメモできなかったのでパス(^^;)

久美さんは、『リボンの騎士』を見て、男女どちらにもなれるのが
格好いいと思っていた。また、転校の多い少女時代を送っていたので、異質なものとして
いじめられたり仲間はずれにされたりするので、女性の集団は苦手。転校生とは
エイリアンみたいなものだとか。
そんな久美さんが『丘の上のミッキー』を書いたのはへそ曲がりゆえ、だとか
異文化コミュニケーションに惹かれるのも自分が異質ゆえなどと、自己分析なさっていた。

若木さんは、ジェンダーというものに問題意識を持っているとのこと。
SFやファンタジーにおける女性性は作品ににじみ出ているかも、とおっしゃる。
コバルトは、女子どもの読むものとして偏見を持たれ、文学的価値のあるものがあるとしても、
「コバルトにはもったいない」と言われてしまう。
若木さんは、少女にSFや小説を浸透させるつもりで書いていらっしゃり、
コバルトだからとか、一般小説だからとかで、区別をつけるつもりは無いとおっしゃった。

大原さんは、『ハイブリッドチャイルド』を書いているうちに、
自分の中で高圧的な母というものを意識させられたとおっしゃる。
日本では、母とは素晴らしいものと扱われがちだが、子どもの成長を阻害させる面もあるとのこと。
性差というより個人差であり、30年前より女性差別は減ってきているとのこと。

エイミー・トムスンさんは、SF作家全員に「SF作家であり、子どもを育てるとはどういうこと?」
という質問をしたところ、男女真っ二つに分かれたとのこと。
いわく、女性は「朝5時に起きて子育てをして、カフエに行って書いている。そして夜、
子どもを寝かしつける」
男性は「家の奥さんは素晴らしい」
マイケル・スワンウィック(でいいんですよね)だけ、朝5時に起きて子育てをしている。

もうひとり海外からの作家さんが答えてくださったのですが、名前を聞き取れなかったので割愛。

新井さんは、ジェンダーについて考えて書かないとのこと。
久美さんとは逆で、元々、小説しか読んでいないからこそ人になじめなかった。
友だちと遊ぶより、小説を読む方が好きだった。
放っておくと、学校から帰宅してから夕食まで、びた一文動かずに本を読んでいたとのこと。
ぬいと人との差、植物との差、猫との差の方が、女性性と男性性の差よりよほど問題に感じるそう。
むしろ感じるのは世代差で、16歳でデビューしたことが問題。
コバルトに書いた頃も、新井さんご自身が女子どもだった。
自分の書く小説を文学だと言った覚えも無く、大人に読んでくれと言った覚えも無い。
要するに、ジェンダーを意識していないとのこと。

あと、生野さんの話もありましたが、メモしきれなかったので、勘弁してください。

この企画のあとは、ホテルに帰って食べて寝た。体力を温存したいがため。

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明朝出発します。

2007-08-30 00:00:00 | 未分類
明日、横浜に出発します。
しばらく返事ができないけど、ごめんなさい。

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ぼくには数字が風景に見える

2007-08-29 00:00:00 | 未分類
ダニエル・タメット氏『ぼくには数字が風景に見える』を読みました。

著者ダニエルは、数学と語学の天才青年です。
それは、ダニエルがサヴァン症候群で、数字は彼にとって言葉と同じだから。
数字に色や形や大きさ、肌触りを感じ、複雑な長い数式も美しい風景としてとらえられ、
一瞬にして答えが見えるのです。

ダニエルは、人とのコミュニケーションにハンディキャップをもつアスペルガー症候群でもあるがために、
子どもの頃は同級生たちにいじめられ、孤独な辛い思いをしてきました。
しかし、両親や弟妹の理解と愛情深さに支えられ、成長とともに他人との関わり方を覚え、
友人を求め、ひとりで海外に出て行きました。
それには、どれほどの勇気が必要だったことか!
様々な困難を乗り越え、多くの友情を得、愛情をも勝ち取っていく姿には、感動を覚えます。

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ワールドコンも迫ってきました。

2007-08-28 00:00:00 | 未分類
ワールドコン、正式には木曜日から開催されます。
私は、金曜日に飛行機で行きます。
一人で飛行機に乗るの初めてなんですよ。

不安です。
搭乗手続きや羽田での手荷物の受け取り。羽田で迷子にならないか。
モノレールで浜松町に着いたら、JRの駅まで階段で三階から一階まで行かなきゃならないとか。
羽田から横浜までバスも出ているようですが、横浜のバスターミナルから市営地下鉄まで遠いことと、
地上から行けるのか、地下街経由で行かなきゃならないのか、ということが地図でわかりません。

前回、夜に中華街から関内のホテルへ行くのに迷子になったのが、トラウマになってしまったようです(^^;)
素直にあらま草さんたちと行動を共にして、JR駅から行けばわかりやすかったのになー。

今回、みなとみらい線を利用してみようと思ってはいるのですが、さて、パシフィコ横浜に
無事に着けるかどうか?一階から通路はありましたっけ?

そんなわけで、恩田陸さんを笑えないほど、不安にかられている今日この頃なのでありました(^^;)

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Self-Reference ENGINE

2007-08-27 00:00:00 | 未分類
円城塔さん『Self-Reference ENGINE』を読みました。

これは、ラブストーリーであり、思考訓練であり、巨大知性体と人類と超越知性体の戦いであり、
あるものに企まれた永遠に終わらない物語です。

正直、思考の裏の裏を永遠に読み続けなければならないような論理に、頭が煮えそうです。
思考も物語もループしています。疲れました。

面白さは、この複雑さを乗り越えていかなければならないことを差し引くと、普通かな?
途中で何度止めようと思ったことか・・・。それくらい、ややこしかったです。

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