こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『比類なき翠玉 時間旅行者の系譜』ケルスティン・ギア

2014-05-31 19:37:40 | 本と雑誌

今回、サンジェルマン伯爵の真の狙いが明らかになり、グヴェンドリンとギデオンは追い詰められます。
果たして二人はどんな手を使って窮地を脱するのでしょうか?そして二人の恋の行方は?

まさかサンジェルマン伯爵が、そんなに近くにいる人物だとは思いませんでした。

また、結末ですべての円環が見事に閉じられ、つじつまが合っていることで拍手を贈りたい気持ちになりました。

ギアさん、鮮やかで面白い物語をありがとうございます。

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『嘘解きレトリック3』都戸利津

2014-05-30 19:30:37 | アニメ・コミック・ゲーム

人形を殺してしまったと言って死んでしまった女中のイネ。

人形屋敷と呼ばれるその家では、娘の綾尾品子が多くの人形たちと暮らしていた。
奇妙な風習のせいか、あまり使用人が長く居つかないというが、イネが見た人形の死体とは?

なるほど、そういうトラウマのせいで風習ができてしまったのですね。
今回のことで、品子の秘密がばれてしまいましたが、今後のことを考えると良かったのでしょう。
亡くなった人がいなければ、もっといいのですが。

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『僕と先生』坂木司

2014-05-29 19:58:15 | 本と雑誌

伊藤二葉くん18歳・大学生。
推理研究会所属なのに、人が殺されるような怖い物語は苦手。

そんな二葉くんが家庭教師をしている中学生の瀬川隼人くんとは、1時間の自習で成績を維持する代わりに、1時間のミステリ談義をする契約になっています。親には内緒だったかな?

今回起こった事件は、デパートで故意に事故を起こし高級チョコレートを盗んだことや、先輩のバイト先のマスターのやさしさの原因や、就職活動中にエントリーシートを隠すという意地悪をされた理由や、掲示板に貼られた写真が嫌がらせなのか、などというもので、犯人とともに隼人くんによって解明されていきます。

日常のミステリといえども、鮮やかな推理が見ものです。

あと、ミステリやSFの紹介もちりばめられていて、そういう面でもおすすめです。
ただし、レムさんが言っていたように、怖い話が苦手な人には、長谷敏司さんの『あなたのための物語』はおすすめできません。
あ、でも、私はホラーやスプラッタは苦手ですが、この話は受け止められるジャンルなのです。
怖いの種類が違うのですね。

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『嘘解きレトリック2』都戸利津

2014-05-28 19:42:58 | アニメ・コミック・ゲーム

三十番街の空家となっている洋館で幽霊を見たという桐野貫二は、怖くて闇雲に走ったあげく車にはねられたため、カフェーの女給・リリーさんとのデートに行けなかったらしい。

しかし、リリーさんは幽霊のことよりも、一夜限りの縁だったけどと忘れ物を届けに来た女のことが気になり、ケンカになってしまったという。

果たして貫二の言う幽霊はいるのか?また、リリーの元に現れた女の正体とは?

今回は、初めこそ能力をみんなのために使おうと前向きなのですが、やはり、ちょっとしたきっかけがあって、逆に人を傷つけてしまうのではと悩みます。

私は、鹿乃子の傷つくところが見たくなくて、なかなか2巻を読めなかったのですが、もう少し左右馬や周りの人々のことも信じなくてはいけませんね。
性格が似ているのか、心配なんですよ。

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『ぼくは<眠りの町>から旅に出た』沢村凛

2014-05-27 19:45:24 | 本と雑誌
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ぼくは毎日毎日、周囲にいる人たちと心地よく楽しいことばかりをし、美しいものを見て過ごし、暗くなると町に戻り少し玄関が開いている家に入り、ハンモックで休んでいた。

しかしある日のこと、町の出口を尋ねる男に出合い、知らないながらも案内することができた。
男は‘‘旅の仲間’’を捜しているのだが、ぼくは仲間ではないというのだ。
そこで、男について別の町にやってきたぼくも、自分の‘‘旅の仲間’’を捜しに出発することに決めた。

この世界にいる人々は様々な言葉を忘れていて、困惑したり、思い出して新鮮な驚きを覚えたりします。
この世界は何なのか、旅の終点で何が起こるのか、謎でいっぱいの優しいファンタジーです。

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