こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『神さまのいる書店 想い巡りあう秋』三萩せんや

2019-02-28 20:31:06 | 読書感想
ヨミが進路に迷っていた夏の終わりから秋にかけて、を描いた今回。

ナラブがまほろ本を捜しはじめるきっかけになった本が、戻って来た。
ただ、とても辛い状況で。
ナラブは、彼女を元に戻せるのか?

戻って来たまほろ本の名前が素敵です。
コトハさんだそうで、言の葉から来ているんでしょうね。
そして、皆さんが安心して読んでいただけるハッピーエンドです。

何より、233ページの多分、著者・三萩さんによる言葉が嬉しいです。
そう、多ければいいってもんでもないと思います。
ただ、次回作を出していただけるくらいには、応援していただける方々がいて欲しいなあ、と思うのも事実です。
どんなに図書館で読んでも、買ってもらえないと出版社は続きや次回作を出してくださらないんです。
だから、私の行動パターンは、ベストセラー作家は後回し(苦笑)
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草上仁『半身の魚』『必殺!』『二つ折りの恋文が』SFマガジン2019年4月号掲載

2019-02-27 20:26:07 | 草上仁
今回のSFマガジン掲載は、一挙に3作品。
多分、Twitterで「草上仁氏をお忘れなく」と塩澤さんにつぶやいたのは、そんなに関係ないと思うけど・・・。
もし、あるのなら、ありがとうございます!嬉しいです。ぺこぺこm(__)m

それはともかく、多彩な作品が揃っていて楽しめます。

まず「半身の魚」
宇宙空間で遭難し、脱出ポッドでたどり着いた惑星には、不毛の砂漠が広がっていた。
唯一、見つかった水たまりを、ある男が管理しており、釣った魚の半身を分けてくれたが・・・。
今後の戦いが、怖いです。

次に「必殺!」
「婿殿」じゃないけれど、現実ではさえない人が、裏稼業では格好いいはずが・・・。
うーん、ささやかな抵抗なのか、長い目で見ると本当の復讐になるのか、何とも苦笑いです。

ラスト「二つ折りの恋文が」
地球人由来のノルディア人の、ロマンティックなのか生物虐待なのか分からない風習が、面白く読めました。

作家紹介の草上さんのコメントから思い出したのですが、昔、正体の分からない白身魚のフライの代表格と言えば、私の中では深海魚メルルーサでしたが、現在、どれくらいの種類に増えているのか、気になるところではあります。
すみません、本当に余談でした。
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『今日の早川さん』の早川量子的ブログ写真

2019-02-27 19:57:44 | グルメ
今月2回目になる、紅茶専門店アンティでの昼食です。
今回は、今月のランチになるのかな?ロールキャベツのランチです。

今日は、久しぶりにSFマガジンに草上仁さんの著作が3篇も掲載されたので、気分良く遊んでみました。

早川さん(量子ちゃんの方ですが)が、以前、ブログに美味しい料理の写真を載せる時に、好きな小説を応援したいがために、本をメインにして不評を買ったりする・・・という話があったので、下手の横好きではありますが、自分自身でもやってみました。
本は、SFマガジン2019年4月号で。

まず、美味しいものを映しつつ、本をできるだけ宣伝したい風。

次に、苦情が来たので渋々食事をメインにしつつも、諦めきれない様子。

あとは、普通の食べ歩きブログ風。

いかがでしょうか?
もうちょっと立ち上がった方が、料理を上から撮れるのに、という批評は無しに願います。
最後に、今、アンティの窓からは、ホテルの取り壊しの風景が見られます。
地元なので、泊まる事はないのですが、長年親しんできたホテルだったので、寂しい限りです。
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『神さまのいる書店 冬を超えて咲く花』三萩せんや

2019-02-25 19:52:38 | 読書感想
まほろば屋書店に新しいまほろ本がやって来た。
名前はメイ。ちょっと訳ありで、彼女は自傷をしてしまう本なのだ。

本来なら、店主のナラブが補修するのだが、触らせてくれないという。

そこで、女の子同士というのを口実に、ヨミに任せられる事となった。
意外にも「マシそうだから」という理由で、補修に同意してもらえた。
しかし、補修をして間もなく、彼女は自分自身を破ってしまった。

メイが自傷を初めてしまった原因とは?

今回、メイの行動の為、ヨミの姉・エイコにもまほろ本の事が知られ、実は昔、実家にもまほろ本があった事を知らされる。
考えなしの父親が売ってしまったらしいが、エイコは再会を願い、ナラブに探索を依頼する。
また、並行してヨミも自力で捜しはじめた。

エイコの体験は、私にはとても羨ましい事で、逆に、メイの心の痛みには、私自身も気をつけたいと思わせる面がありました。

今回の物語は、過去・現在・未来に渡り、出会い、出会うであろう本たちに感謝と好意を示したくなるものでした。
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『神さまのいる書店 まほろばの夏』三萩せんや

2019-02-24 20:01:24 | 読書感想
自分には居場所が無いと思っている紙山ヨミは、よく本屋や図書館に入り浸るほど本好きだが、そこが自分の居場所かと問われると自信が無かった。

学校では図書委員をしているヨミは、司書教諭の事原ノリコに本への恩返しができる場所として、ある本屋のアルバイトを紹介してもらった。

とても素敵なファンタジーですが、語りだすと皆様の楽しみを奪うほど内容に踏み込んでしまいそうなので、この辺りにします。

私自身も、大概不器用だと思っていたのですが、ヨミに比べると、まだ、ましみたいです。
あと、大抵の女性は虫が苦手な方が多いのですが、私自身は、芋虫くらいなら平気かも?
昔、職場の方に、その場にいたカミキリムシを、息子のために持って行ってあげたいけど、彼女自身は触れないとの事で、代わりに捕まえたことはあります。
と、いう訳で、ちょっと懐かしい思いもさせていただけました。

ずっと読みたくて読めずにいたら、今のところ、全部で三冊出ていますので、うまくいけば続きの感想を書きたいな、と思っています。
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