こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

海の底

2007-03-31 00:00:00 | 未分類
有川浩さん『海の底』を読みました。

横須賀に、巨大なザリガニのような甲殻類が現れ、人を襲い始めた。
逃げ惑い食われていく人々。
そんな中、子どもたち数名が潜水艦きりしおの方に逃げ、追いつめられた。
自分の体をはって子どもたちを艦内に逃がし、命を落とした艦長。
その後も、子どもたちはザリガニたちに周囲を囲まれ、新米実習幹部二人と共に
艦内へ立てこもる。

地上では、警察が死闘を繰り広げながら一般市民を逃がしていた。
警察だけではザリガニを退治できないのは明らかなのに、自衛隊の出動をしぶる政府。

限界間近の状況下で、市民を助けるためにどれほどのことができるのか。
現場に立つものが、どれほど有能でやる気があっても、上に立つ者が命令を下さなければ
動けないもどかしさがあります。
この物語では、現場が恥をかくことで上を動かそうという心意気が素晴らしかったです。
様々な分野の人々が協力し合って困難を切り抜け、子どもたちも、苦難の中で成長していきます。
とっかかりは、読みにくいのですがそれを超えて読む価値があります。

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図書館危機

2007-03-30 00:00:00 | 未分類
有川浩さん『図書館危機』を読みました。

「王子様、卒業」では、郁が堂上を王子様と比べるのではなく、上官として見始める
大人への第一歩の話です。さらに、弱者や大切な者を守ろうという物語です。

「昇任試験、来たる」では、試験の得意・不得意を含めて、郁・手塚・柴崎の個性が
面白く読めました。それぞれ、いいところあるのよね。怖い人もいるけど(^^;)

「ねじれたコトバ」では、差別用語に関して、当事者を無視した制限をされていることが描かれており、
裁判で争うことでコトバを取り戻そうとします。

「里帰り勃発ー茨城県警備」では、理想と現実、人間の闇の部分が、かなり描かれます。
理想を掲げる事は大事だけれど、手を汚さずに上辺だけ取り繕うのは偽善でしかない。
とても重いけれど、大切な事を伝える物語だと思います。

「図書館は誰がためにー稲峰、勇退ー」は、文字通りの物語であり、
この話が図書隊にとっての転機となるでしょう。
今後、どのように変化していくのか、不安でもあり、楽しみでもあります。
手塚の兄の動向も、気になるところです。

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時の誘拐

2007-03-29 00:00:00 | 未分類
芦辺拓さん『時の誘拐』を読みました。

森江春策の第三の事件簿です。
ハイテクを駆使し、大阪の地形の盲点を突いた現代の少女誘拐と、<もう一つの警視庁>を
揺るがした、半世紀前の連続絞殺魔。
テレビ黎明期の事件、さらに、それらを繋ぐ密室トリックの鎖。
ほとんど、あとがきの受け売りですが、楽しませていただきました。

本当に《大阪警視庁》があったのですね。
さらに、自治体警察も!

政治権力や警察権力による横暴や冤罪が、過去ばかりでなく、今現在も起こりかねないという恐怖。
難しいかもしれませんが、真実を見抜く目を持ちたいと思いました。

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地震カミナリ火事オヤジ

2007-03-28 00:00:00 | 未分類
劇団ふるさときゃらばん『地震カミナリ火事オヤジ』を見てきました。

地方の風神平消防団の団長の家では、団員の妻になった娘が
「結婚記念日に『火事になったから帰れない』とうれしそうに電話をかけてきた」と
へそをまげて帰ってきていた。
それだけならまだ許せるのだが、風呂を沸かして夕食も準備して待っていたのに、
帰ってきたのは翌日の朝だという。しかも酔っ払って。

さらに、一流大学・一流企業にまで入った自慢の長男が、実家の山にまつたけが生えるように
山仕事をすると、会社を辞めて帰ってきていた。

しかも、不良少年で苦労させられた次男がゴールデンタイムの刑事ドラマに出演すると聴き、
喜んでいたら、町のチンピラ役だった。

団長の父親も、東京の結婚相談所で結婚相手を見つけて幸せな毎日。

頑固オヤジの団長は、町の笑いものだと引きこもってしまった。

トラブル続きですが、そのトラブルの原因であった人々が、地域で助け合い支えあうことを改めて教えてくれ、
消防団を初めとして地域を活性化していく、温かく感動的な物語でした。

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アンジェ舞踏会

2007-03-27 00:00:00 | 未分類
DVD『ネオロマンスフェスタ アンジェ舞踏会』を見ました。

アンジェリーク&ネオアンジェリークの声優さんが、子安さん以外全員揃っているイベント!
なんて贅沢なんでしょう。

ドラマは、今までのCD&DVDの中からのものと、イベントのみのものがありまして、
やはり、イベントのみの分の方が、新たな守護聖様を見ることができて楽しいですね。
今までの分も、思い出して懐かしかったり楽しかったりするのですが、会場で生で聴いた方が
臨場感があって楽しいのでしょう。毎回行きたいとは思うのですが、遠いですよねー。

歌は、キャストが揃っている今のうちと言いますか、デュエットが多かったです。
『希望の橋』『三人のテーブル』がうれしかったです。

インターネットラジオの出張版は、小野坂さんと勝平さんが飛ばしまくっていて、
あの岩田さんもかすむくらい(^^;)
神奈さんも、どこか大人しくて、関さんも「やりにくいなぁ」とおっしゃるほど。
でも、とっても楽しかったです。

今回のDVDは、Disc1が180分、Disc2が143分というボリュームのあるものでした。
見終わったら、さすがに疲れました。サクラ大戦よりは少ないのですけどね。

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