こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

押入れのちよ

2007-07-31 00:00:00 | 未分類
荻原浩さん『押入れのちよ』を読みました。

人の世界の暗部や、闇の世界を描いた短編集です。
それでいて表現されるものは様々で、バラエティに富んでいます。

中でも、『コール』表題作の『押入れのちよ』『しんちゃんの自転車』が、温かみのあって好きです。

でも、最後のどんでん返しが意表をつき、同時に狂気の世界が垣間見える『お母さまのロシアのスープ』は
凄いです。

さらに『殺意のレシピ』『介護の鬼』『予期せぬ訪問者』は、残酷さの中に、かすかな滑稽さがあります。
生々しくて、あまり好きではありませんが・・・。

不気味な『老猫』や、冷え冷えした静けさを感じる『木下闇』もまた、違った魅力があります。

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読書中

2007-07-30 00:00:00 | 未分類
今日も、本を読んではいるのですが、時間が無くて進みません。

と言いつつ、ネットサーフィンはしている私。
最近楽しいのは、エアラインパイロットのコウチャさんのブログでの飛行機の着陸についての説明。
福岡空港を題材にしてくださったので、地元の人間としては、なおさら解りやすかったです。

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フィニイ128のひみつ

2007-07-29 00:00:00 | 未分類
紺野あきちかさん『フィニイ128のひみつ』を読みました。

亡くなった叔父が遺したことば「フィニイ128のひみつ」。
その謎を追う主人公の元に届いたのは、熱狂的な参加者たちが全世界で展開する
ノンヴァーチャルRPG『W&W』への誘いだった。
最初は気乗りしなかったのに、アメリカ行きの飛行機で出会い彼女の実家に宿泊させてもらった「るみ」が、
ゲームをやっていく中で行方不明になり、のめり込むことになる。

世界をまたにかけた何でもありの『ごっこ遊び』は楽しいのですが、
現実よりも虚構が目的と化してしまう様は、怖ろしい面があります。
ここから先は、ラストのシーンにかけて読んで想像した妄想です。
最後まで読んでからお読みください。

<HIDE>消されたTVが暗示するもの。
もしかしたら、このゲームは、本当の権力を握るために人心を集めるのが目的なのではないかと感じました。
南米の大統領になったのは、ティム・スタンフィールドだったりとか。
今後、主要なゲームプレイヤーが彼の陰謀の対抗するために、
今までの全世界のネットワークを利用していくなんて面白いと思うのですが、いかがでしょうか?</HIDE>

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脳みそ煮えた。

2007-07-28 00:00:00 | 未分類
炎天下を30分ほど歩いたら、暑さにやられて本が読めませんでした。
あと半分なんだけどなー(^^;)

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千年樹

2007-07-27 00:00:00 | 未分類
荻原浩さん『千年樹』を読みました。

神社のご神木であるくすの木にまつわる、現代と過去が交錯する物語です。

恋物語から、いじめ、空恐ろしい話まで様々ですが、現代の物語は共通した登場人物が現れ、
時には、幼児期・思春期・成人までと、成長の過程を読むことができ、面白いです。
さらに、はるかな過去と現代が関わりあったり、共通の悩みを持っていたりするところも、
興味深いです。

くすの木自身、人と関わろうとするような不思議な魅力を持ち、物語の終わりと初めがつながることで、
永遠性を持ったところも素敵でした。

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