黒猫の薔薇あるいは時間飛行 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2012-12-07 |
黒猫の渡仏から半年。
付き人は、唐草教授から、美学研究科が出している機関紙に短めの論文を発表することをすすめられる。
そこで彼女は、「アッシャー家の崩壊」に類似点を感じる日本の小説を書くことにした。
すると偶然にも、その小説の作者は教授の古い友人だったため、インタビューが可能となった。
その中で明かされる作者の昔の恋の謎。
付き人は、戸影という後輩を期間限定の付き人として、この謎に挑む。
一方、パリの黒猫も、彼をフランスに呼んだラテスト教授の孫・マチルドと共に、実験音楽家のリディアの曲の変化と彼女の庭と謎の男について考察することになった。
お互いに恋敵が登場した黒猫と付き人。
離れ離れになった二人がどうなるのかと少し気を揉みましたが、付き人が一人になったことで成長したようで、それを喜ぶ黒猫を微笑ましく思いました。
また今回、二つのミステリが楽しめたことで、読者としてはお得な気分です。